ギョーザは中国から伝わった食べ物で、焼きギョーザ、水ギョーザ、揚げギョーザなど、調理法によって種類がいろいろあります。さらに、このギョーザは日本の各地でいろいろなバリエーションがあります。ご当地ギョーザと呼ばれるもので、各地の名産をギョーザのあんに使用している場合もあるほか、サイズや焼き方などにも違いがあるのです。
中でも宇都宮、浜松のご当地ギョーザが有名で、そのほかの地域にもいろいろなご当地ギョーザがあります。ギョーザ好きの方なら、旅先のご当地ギョーザを食べるのも楽しみのひとつですよね。
■宇都宮ギョーザ
宇都宮と言えば「ギョーザ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。それほどご当地ギョーザとして宇都宮ギョーザは日本全国で有名なギョーザです。その特徴はどういったものなのでしょうか。宇都宮では、宇都宮市内の店舗で提供されるギョーザに関しては、すべて宇都宮ギョーザとして扱われているようです。 宇都宮ギョーザの特徴を挙げるとすると、一般的なギョーザと比べると、宇都宮ギョーザは野菜が中心になっていて、野菜の甘みがあります。一般的なギョーザには豚肉やにんにくが入っているのですが、宇都宮ギョーザではその豚肉やにんにくがほとんど入っていないため、ヘルシーなギョーザであるとも言えます。 また、たれにも特徴があります。一般的なギョーザの場合、酢、しょうゆ、ラー油を使用してたれを作るのですが、宇都宮ギョーザの場合、しょうゆは使いません。酢とラー油でギョーザを食べるのです。 そのため、脂っぽさはあまりなく、胃にもたれることもあまりないので、一度の食事で多くのギョーザを食べることができるのです。宇都宮のギョーザ専門店では、女性でも2皿、3皿と食べることが普通なのです。 肉が入っていないことから価格が安いというのも特徴と言えそうです。また、宇都宮では11月に「宇都宮ギョーザ祭り」が行われていて、各店舗のギョーザが少量で安く提供されます。いろいろなお店のギョーザを食べ比べてみることもできそうです。
■浜松ギョーザ
宇都宮ギョーザと並んで全国的に有名なご当地ギョーザが浜松ギョーザです。浜松では他にも、桜エビのかき揚げ、ウナギのかば焼き、富士宮焼きそばなどがご当地グルメとして有名ですね。 浜松ギョーザにも特徴があります。いまはもう少なくなっていますが、ギョーザを円形に並べて提供するといったスタイルが大きな特徴でした。ただ、この提供スタイルだと、1皿のギョーザの量がかなり多くなってしまいます。ですから、少量の注文ができるように、円形の提供方法は少なくなっているのです。 もちろん、ギョーザ自体にも特徴があります。まず、あんのキャベツの量が多いという点です。野菜の甘みと肉の脂のコクが味の決め手となっています。 浜松ギョーザのもう一つの特徴がゆでもやしのトッピングです。円形に並べられたその中心にはゆでもやしが盛り付けられているのです。