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数年おきにブームのやってくるワイン。赤、白、ロゼに加えてここ最近は炭酸の多く含まれるスパークリングワインも人気ですね。産地もいろいろで多くの種類があります。お祝いの席での乾杯では最初はシャンパンでといった場合も多いのではないでしょうか。


スパークリングワインのことをシャンパンだと勘違いしている人もいるようですが、シャンパンはスパークリングワインの一種なのです。フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインだけがシャンパンと名乗ることができるのです。

■スパークリングワインとは

ワインの一種であるスパークリングワインは、通常のワインと比べると二酸化炭素が多く含まれます。 通常のワインにも二酸化炭素は含まれているのですが、含まれる量が少ないためスパークリングワインのように、開栓時にコルクが飛んだり、シュワーと泡が出るようなことはありません。 また、スパークリングワインには発酵により二酸化炭素が溶けこんだもの以外にも人工的に炭酸ガスを注入したものがあります。こちらは炭酸ワインと呼ばれています。 スパークリングワインの一種であるシャンパンはフランスのシャンパーニュ地方の特産品で、この名称はシャンパーニュ地方産の発泡性ワインだけが正式に使用できる名称で、フランスでもこの地方以外で同様の製法で作られたものはクレマンと呼びます。 製法が異なるものは、ヴァン・ムスーやペティヤンと呼ばれ、国によっても名称は異なっています。


日本国内では発泡性ワインのことをシャンパンとよぶ誤った認識があるのですが、それを名称にしてしまうと違法行為となってしまうのです。 また、発泡性ワインは通常のワインと比べて内圧が高いのでより強度の高いボトルになっていて、さらにコルクの形状も抜けにくいものとなっているのです。

■スパークリングワインの主な産地-シャンパンとの違い-

スパークリンワインもワインの一種ですからヨーロッパを中心にして多くの国で製造されています。 最も有名なのがフランスのシャンパーニュ地方のものですよね。他の発泡性ワインの名称は知らなくてもシャンパンだけは知っているという方も多いかと思います。お酒の飲めない人でも名称は知っているでしょう。 その他の発泡性ワインの主な産地は、フランスを中心にドイツ、イタリア、スペインといったヨーロッパの各国にオーストラリア、アメリカ、南米のチリやアルゼンチンといった国でも作られています。日本もですが、南アフリカでも作られているのです。 発泡性ワインといっても、原料は通常のワインとほとんど同じです。発泡の過程において糖類や酵母が加えられる程度です。炭酸ガスを注入するものにいたっては通常のワインと違いはありません。 日本国内での有名な産地となると、まず山梨県です。国内最大のワインの産地です。日本で最初のワイナリーができた地で圧倒的な数のワイナリーがあります。長野県もブドウの栽培に適した土地ということもあり、ワイナリーも多くあります。北海道もワイン用のブドウの生産に適した気候のため良質のワインが生産されています。


国内の有名な産地としてはこのあたりが代表的なものとなります。