人が嘘をつくのは、何らかの理由や必要に迫られたときが普通で、その後の展開まで想定することが多いもの。でも「虚言癖」はこれとはまったく違い、思いつきで無計画な嘘をつくことが、その名の通り「癖」になっているケースです。大嘘だからかえって信じてしまったり、「そんな嘘つくはずない」という思い込みから、被害に遭ってしまう人は多いもの。「虚言癖ママ」のトラブル実例をご紹介します。
■自称・大金持ちは「見た目通り」の極貧ママ(春香さん/27歳/事務員)
保育園に「自称・大金持ち」のママがいました。彼女はいつも毛玉だらけの地味な服…正直、見た目はとても貧相でした。でも彼女の言葉をずっと信じていた私は「お金持ちなのに着飾らず、偉そうなところがない」と尊敬していたんです。 それというのも、ときどきご飯をおごってくれたり「海外旅行に行ってきた」とお土産をくれたりで、すっかり信用していたんです。周りのママ友にも「○○さんて、ああ見えてとってもお金持ちなんだよ~」なんて、フォローを入れたこともあったんです。 ところがある日、彼女の嘘に気づくことに。スーパーでの買い物帰り、いつものように貧相な格好をした彼女を見つけたのですが、私に気づくことなく前を歩いています。(豪邸を見たい!)と思った私は、静かについて行ったんです。 すると彼女は、ボロボロの古アパートに入っていくじゃないですか。(本当にここが家なの!?)と思いましたが、近所の人と話す感じを見る限り間違いないようです。このときはじめて彼女の言葉のほうが大嘘で、普段の印象のほうが真実だったと悟りました。 もうっ! 信じてたのに~!! ってかダマされる私も私ですが、なんで嘘つくんだろ…!?