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結婚式にお呼ばれすると嬉しい半面、ドレスや宿泊先、ご祝儀など、知っているようで知らないマナーが多くあり、直前になって心配になることがありますよね。特に久しぶりに結婚式に招待を受けた場合には、自分が知っている過去のマナーのままで問題ないのか不安を感じられる方は多いでしょう。 最近ではインターネット上の記事や質問サイトなどで結婚式のマナーについて議論が繰り広げられることが多く、何を参考にしたら良いのか混乱してしまうという方もいらっしゃるようです。


本コラムでは、ご祝儀の金額をケーススタディにてご紹介したいと思います。

 

■ご祝儀を贈る相手との関係性によってご祝儀の金額は異なる

結婚式のご祝儀は3万円を包むという方が最も多いでしょう。実際に、あるウェディングサイトのアンケート結果でも90%以上の方が3万円を包むと答えています。


しかし、一概にどの結婚式でも3万円を包めば良いというわけではなく、ご祝儀を贈る相手と自分との関係性や年齢などによって金額を変えるのが一般的なマナーです。


たとえば、ご祝儀を贈る相手が友人・知人や会社の同僚など、社会的に自分と近い位置の方の場合、3万円が相場となります。この相場金額は、自分の年齢が20代であろうと50代であろうと同じです。


まれに、2万円や1万円を包むという方もいるようですが、これはあまり好ましくないと言えます。


新郎・新婦は結婚式のおもてなしとして、料理やドリンク、式場スタッフによるサービス、引き出物など、様々な準備をしています。ご祝儀はお祝いの気持ちの意味もありますが、そういったおもてなしへの感謝の意味も込めて、3万円を包んでおくのが大人のマナーと言えます。 次に、ご祝儀を贈る相手が兄弟・姉妹などの親族の場合ですが、こちらは5万円が相場です。親族であっても、年齢の近いいとこなどの場合は、3万円を包むケースもあるようですが、叔父や叔母の場合は10万円を超えるケースも珍しくありません。


親族間のご祝儀については、後々のトラブルを避けるためにも、事前に相談しておくのが無難でしょう。


また、家族で招待された場合には、連盟でご祝儀を包むのが一般的です。ただし、金額は家族分を包むようにします。


例えば、4人家族であれば15万円前後が一般的と言われています。しかし、子どもがまだ小さいご家庭の場合は、夫婦分の10万円を包んでも失礼には当たりません。


連名の場合は金額の調整が難しいところですが、少し足りないかも?と感じた場合には、別途贈り物を準備するなどの配慮があるといいですね。 また、質問サイトなどでは式場によって包む金額を変えたほうが良いのか?という疑問を持たれている方も多いようですが、これはやめておいた方が無難です。参加者が主催者の金銭的な部分を汲み取ってご祝儀の金額を決めるのはスマートとは言えません。ご祝儀はあくまで招待してもらったことに対する感謝の気持ちなので、主催者を値踏みするような行為はやめておきましょう。