みなさんは「持ち家貧乏」という言葉をご存じですか?家を買って住むことはできたものの、住宅ローン返済に常に家計が困窮している人のことを言うのだとか。ローンだけではなく、持ち家にかかる経費や今後のリフォームのため、今から計画的に準備しましょう。今回は持ち家にかかる費用や持ち家を今後も維持するための計画などについてご説明します。
<1.持ち家にかかる費用はローンだけではありません>
いつかは持ちたい、自分たちの家。
理想の家で家族がみんな笑って暮らす、そんな夢を誰もが持っていますよね。
マンションではなく一戸建てなら、庭もあるし、自分たちの自由に間取りも決められるし、さらに自分好みの家にすることができる!と一戸建てを購入する方も多いと思いますが、理想の家を手に入れるため、無理をしていませんか?
家を維持するためのお金は、ローンだけではありません。それを考えず銀行が示す返済の限度額いっぱいでローンを組んでしまうと、家計は途端に困窮します。
家を買うかどうかを判断するときは、ローンの返済額だけでなく、家を買うことでかかってくる税金や将来の修繕費のことも考えなければなりません。
ちなみに、持ち家にかかる維持費にはこんなものがあります。
<必ずかかる費用(地域により若干異なります)>
・固定資産税:建物の評価額×1.4%
・都市計画税:建物の評価額×~0.3%
・住宅メーカーの定期点検、有償点検
・火災保険/地震保険 固定資産税は3年ごとに更新される税金で、都市計画税は購入した土地によってはない場合もありますが、この2つを合わせ、1年で建物の評価額×1.7%の税金がかかります。
住宅メーカーの点検は、住宅保証期間内に5、10、15年単位で行われることが多く、保証期間内の修繕なら無償の場合もありますが、修繕の度合いによっては有償、期間外であれば有償になります。火災・地震保険は両方に加入して年間6.5万円程度です。
<必要に応じてかかる費用>
・外壁、屋根まわりの修繕
・外構や駐車場まわりの修繕
・水回りの修繕等 外壁や屋根材は10~15年単位で修繕が必要になります。修繕しなければメーカー保証がなくなる場合もあるので、注意が必要です。外構は庭木の手入れや修繕など、駐車場の修繕はカーポートの屋根が破損した場合などです。水回りの修繕はキッチン、風呂、トイレ、洗面など箇所により違いますが、水漏れや管の劣化などで修繕が必要になります。