■ただし「無理矢理」では意味がない!
子どもに読書をさせるメリットが非常に大きい!と聞けば、「ぜひうちの子にも!」と思ってしまうのが親心です。特に読書を中心として磨かれていく「国語力」は、国語以外のすべての教科においても、必要とされるもの。算数も理科も社会も、その問題は日本語で書かれており、その意味を把握できなければ答えようがないからです。 とはいえ読書をすることで得られる能力とは、子どもに無理矢理読書をさせることで身につくものではありません。集中力も想像力も、子どもが本の世界に夢中になっているからこそ、育まれる力です。これまでに知らない言葉に触れたとき、「その意味を知りたい!」という気持ちが生まれるのも、「本の世界をより深く理解したい」という欲求があるからこそだと言えるでしょう。 子どもに読書が良いからという理由で、無理矢理机に向かわせても、良い効果は期待できません。むしろ子どもを本嫌いにさせてしまう可能性もあり、あまりオススメできません。 それよりも、子どもが自分自身で興味を持ち、楽しみながら自分の手で自然にページをめくる姿が理想的です。そのためには、以下のようなコツを実践し、子どもを読書の世界に誘ってみてください。 ・親子で一緒に本を開く
・読み聞かせをする
・一緒に図書館に出かけてみる
・本の世界をリアルに体感する 子どもは、親のことをよく見ています。親が興味を持つ対象には、自然と興味・関心を抱きやすくなります。「自分で読むのが面倒くさい!」というタイプの子どもには、読み聞かせを行うのもオススメです。隣に座って、抑揚をつけて読んでみてください。「この先がどうなるのかな!?」なんて展開が楽しめる本であれば、子ども自身の「読みたい!」という気持ちも刺激できるでしょう。 一緒に図書館に出かけて見たり、絵本の世界をリアルに体感したりするのもオススメの方法です。「作り物」である本の世界を、より身近に感じやすくなります。絵本の世界をリアルに体感といっても、難しく考えすぎる必要はありません。 絵本に出てきた料理を再現してみたり、主人公と同じ行動を真似してみたり……子どもの興味・関心に合わせて、本の題材を選択してみてくださいね。