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—— 子育てとお仕事のバランスを保つ秘訣はありますか?

 

荻上さん 

小学生になったら宿題などやらせなくてはいけないことがグンと増えたので、夕方に子どもたちが帰ってきたらそこからは育児の時間です。逆に言うと、夕方まではしっかり仕事ができるんです。仕事をしていないと自分が保てないタイプなので、仕事と子育てをやるべきときに集中して一生懸命やるという感じですね。もともと仕事人間なので、仕事の方に「ガーッ」っと気持ちがいっちゃうときもありますけど(笑)

 

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—— 本作はストップモーションアニメになりますが、今後の荻上さんの創作活動のヒントになったことはありましたか?

 

荻上さん 

可能性が広がった気がします。アニメーションじゃないとできないものがあるんだなと改めて感じました。例えば、アニメーションなら宇宙人が出てきても世界観を表現することはできますが、実写では予算が少なければ途端にチープな作りになってしまうこともあります。アニメーションだから表現の可能性が広がるという発見があっておもしろかったです。

 

—— 「リラックマ」の世界観と荻上さんがこれまで手がけてきた作品に流れる空気感が似ているように感じました。

 

荻上さん 

私の作品の世界観を求められてのオファーではなかったので、そこはあまり意識しませんでした。「自由にやっていい」と言われていたので。でも、結果的にそんな空気感が流れたのは、リラックマが持つゆるさや世界観なのかなという気がしています。

 

—— 観ていて癒される、心が和む、そんなテイストの作品を多く手がけていますが、作品のテーマを選びはどのようにしているのでしょか?普段どんな風に情報収集しているのかが気になります!

 

荻上さん 

新聞をよく読みます。小説もすごく好きなので本はたくさん読みます。スマホの時代になって、おもしろい映像も手軽に観ることができ、「読む」媒体も種類が増えました。でも、私は昭和の人間なので、新聞を広げて読むことが好きです。広げて読むからこそ入ってくる情報があると思っています。小説も電子書籍はあまり慣れないので、紙で読む派です。