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妻の働き方に対する“夫のホンネ”はぜひ聞きたいもの。「妻に働いてほしい」と思う夫は7割以上いることが判明し、賛否の声が相次いでいます。平成から「令和」へと年号が遷移する中、夫婦の働き方はどう変わっているのでしょうか?

 

妻に「働いてほしい」と思っている夫は7割も!


先日「ワタベウェディング株式会社」が公開していたのは、既婚男性を対象に実施した「『女性の結婚とキャリア』に関する調査」。働く妻の割合を調べると、92.5%も働いていることがわかりました。さらに妻の雇用形態を聞くと「正社員(一般社員)」が62.8%、「正社員(管理職)」が16.2%という結果に。

 

また「配偶者(妻)に働いてほしい、または働き続けてほしいですか?」と聞いたところ、働いてほしいと答えた夫は71.5%にのぼります。この結果に、ネット上では賛否の嵐が吹き荒れていました。まず目を引いたのは「時代は変わったよね。女性に家事と育児だけを押しつける社会ではなくなってきた」という声。さらに賛成派の意見は続々と登場し、「収入も夫の分だけじゃ少ない。働きやすくなるのは大賛成」との声も上がっていました。

 

「働くなら家事と育児も平等にすべき」との不満も…


一方「妻に働いてほしいと思っている夫」が多い結果に、「働いて欲しいなら家事と育児は平等に分担して欲しい」「子育てで手一杯なのに、この上さらに働けなんて言われたら堪忍袋の緒が切れる!」といった“否定派”の人も少なくありません。

 

「『女性の結婚とキャリア』に関する調査」では夫に対して、「配偶者(妻)がキャリアを積むために、伴侶として自分ができることは?」という質問もしていました。1番多かったのは56.2%で「家事への参加」という回答。次いで「妻にリフレッシュの時間を持ってもらう」が14.2%、「育児への参加」は11.1%の順でランクインしています。

 

共働きだという女性からは、「愚痴を聞いてもらうのが1番嬉しい!」との意見が多く上がっていました。他にも「家計と家事はもちろん折半。お互い独身のときより楽ですよ」「やっぱり家計に余裕が出るのはうれしい。『お金がない』というストレスは確実に減りました」「子どもも大きくなって、暇な時間が増えるとどうしても家でゴロゴロしちゃう… 働き始めたら、メリハリのある生活に様変わり!」「家事に完璧さを求められなくなった。ある程度雑にやっても許してもらえる」といった声が続出。

 

専業主婦の半数が罪悪感を持っている…


専業主婦として働くママたちはどれくらいの割合なのでしょうか? 「しゅふJOB」は「専業主婦への罪悪感」をテーマに調査を実施していました。

 

まず判明したのは「『専業主婦・主夫であること』に罪悪感を感じる」人の割合で、子どもがいるケースでも54.2%の人が「罪悪感がある・少しはある」と回答。結果を年代別に見ると、30代以下の7割が専業主婦であることに後ろめたさを感じています。40代は60.7%、50代以上では45.7%と徐々に減少。年代によって隔たりが見られるのは、時代が変わってきている証拠なのかもしれません。

 

さらに「罪悪感がある」という人からの、「周りのお母さん方が働いてるのを見たり、知ったりした時に後ろめたさを感じた」「身近なママ友はほとんど仕事に復帰してる…」「いいご身分だねと言われた」といったコメントもピックアップされています。

 

家事や育児も立派な“仕事”。立場によって分断されたり、懸命に生きている誰かが罪悪感を抱いたりする状況は、この時代までにしたいですね。

 

文/河井奈津