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労働環境を変えるための働き方改革関連法案が成立し、残業時間についても厳格化されることが決まりました。残業を規制することで、長時間労働による過労死や自殺を防止することに役立つと期待されています。 残業を禁止する会社や、残業する場合は上司の許可が必要となる会社も増えてきましたが、人手が足りていない場合や繁忙期の間は、どうしても残業がつきものです。最近では残業はすべて必要悪とされることが多いですが、実際のところはどうなのでしょう。残業することのメリット・デメリットを踏まえた上で、残業の必要性を考えてみましょう。

 

■残業するメリットとは

・収入アップにつながる 残業代は通常勤務時間帯より時給が上がるため、少しの時間で高額な収入を得ることができるのが、大きなメリットです。基本給によって残業代は異なりますが、約40時間ほどで9万円程度の収入が期待できます。 残業が当たり前になっている会社の場合、残業代をあてにしている社員も多いのではないでしょうか。 ・仕事の遅れを取り戻せる 残業自体、仕事の遅れを取り戻すためのものですが、一人の仕事の遅れをカバーするための残業もあれば、全体の遅れを取り戻すための残業もあります。 仕事がスムーズに進むことで取引先との信頼関係も円滑になるため、結果的には会社の利益につながります。 また、週末は早く帰りたいなど一週間の仕事のスケジューリングをするために、あえて残業をして仕事を進めることもできます。 ・スキルアップにつながる 仕事をする時間が増えれば増えるほど、それだけ仕事のスキルも当然上がります。特に残業中は早く仕事を終わらせようといろいろ工夫をするため、その知識が身に付きスキルアップにつながります。 もちろん個人の能力差もありますので、残業することがマイナスに働く人もいます。