日本にパンが上陸したのは、今から450年以上前とされていますが、本格的に作り始めたのは明治に入ってからです。全国に広まったのは終戦後からで、学校給食に取り入れられたことで急速に広まりました。 毎日のようにパンは食べられるようになり、現在では世界中のパンが作られて販売されています。ここ数年はパンブームが再燃しており、さらにいろいろな国のパンに注目を浴びるようになりました。今回は最近のパン事情について紹介していきます。
■ハード系パンが大人気
人気の高いパンといえば以前はお総菜系のパンでしたが、最近ではハード系パンに注目が集まり、大人気となっています。 これまではもちもちしたパンややわらかいパンに人気が集まっていましたが、ハード系パンは特に女性から支持されていることから大人気となりました。 ハード系のパンというとただ固いだけ、食感がモソモソしているイメージが強かったですが、ちゃんとしたパン職人が作るハード系パンは、外側のクラストがパリパリして、中身はモチモチした食感が楽しめます。 ハード系のパンは技術を習得した職人しか作れません。小麦の風味とうま味をしっかり出すことができるため、最高においしいハード系パンが作れるのです。 ちゃんとしたハード系のパンを作れる職人が増えたことから、人気が高まったといえるでしょう。
■進化した食パン
食パンといえば牛乳や卵をたっぷりと使用して作るイメージが強いですが、最近は食パンも進化を続け、新たなジャンルの食パンが登場しています。 最近話題になっているのが、生食パンです。小麦粉やバター、生クリームにこだわり、卵は一切使用しておらず、ふわふわでとけるような柔らかさに仕上がります。 きめの細かさや甘み、香りにまでこだわっており、口にした瞬間、わずかにキャラメルの香りが広がります。 食感や香りを楽しみたいなら、全粒粉の食パンがおススメです。小麦粉だけで作っている食パンよりも流通量が少なく、希少価値の高いパンといえます。風味が豊かで自然の甘みが強く、独特の食感を楽しむことができます。 また、最近東京に出店したあるパン屋さんの食パンは加水率が高いはやりの食パンで、しっとりとしたコクのある食パンに仕上がっています。 こうした食パンは通常の食パンより価格が倍以上で販売されていますが、一度試してみるとハマる人が続出しており、大人気となっています。