閉店間際のスーパーに出掛けると、割引シールが貼られている商品をよく見かけます。いつもよりお得になっている!と思い、つい手にしてしまうことも多いのではないでしょうか。中には半額のシールが貼られる時間帯を待って、買い物に出掛ける人もいます。 少しでも家計を節約したいと思うのはだれしもで、もちろん食料品が安く買えることに越したことはありませんが、せっかく安く買ってもムダにしてしまっては本末転倒に。 安売りしている商品を購入する場合は、まず本当に必要かどうかを考えてみることが大切です。
■安売りするには「訳」がある
スーパーで食料品を3割引きや半額で販売するのは、その商品の賞味期限切れが近づいていたり、仕入れすぎたからなど、いろいろな理由があります。 また、セール品として販売することを目的に、あえて割引シールを貼って集客を狙うこともあります。 スーパーでは少しでも利益を出すために、初めから最安値に値段を設定するのではなく、時間の経過とともに少しずつ値段を下げていく傾向があります。 しかし最終的に売り切らなければ在庫を廃棄することになりますので、在庫をムダにしないためにも、仕入れ値を割ってまで半額にして販売しようとする場合もあります。 もちろん仕入れ値が半額を切っていないものもありますが、仕入れ値を切ってしまう商品も多いので、少しでも利益を得るために、早めに割引を始めていきます。
■本当に必要かどうかを考える
少しでも割引されている商品を見ると、お得に購入できると考えて、つい飛びついてしまう方も多いのではないでしょうか。 安売りしていた商品をちょうど購入するところだったら良いですが、使う予定がないにも関わらず「安売りしている」という理由で購入してしまうと、調理方法が分からず、結果的に料理せずに終わってしまっては勿体ありません。 安い商品に惹かれた場合でも、その商品を本当に使い切ることができるか考えて購入しないと、節約どころかかえってムダ使いになってしまう可能性もあるのです。 「何かに使う」、「いつか使う」といった考えが、もしかすると良くないのかも知れません。必ず目的をもって購入するようにすれば、商品をムダにする心配もなくなります。
■安くなっていても買いすぎるとただの浪費になる
購入する予定が無かった商品でも、「半額」シールが貼れていると、ついカートに入れてしまう。といった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。いつもは手を出さない高価な商品でも、半額になっているとなぜか迷わず購入してしまうことも。 例えば、500円のお総菜を購入するのは高いように感じますが、半額で250円になっていると、お得に感じてしまうものです。1つで十分なはずなのに、つい2つ、3つと購入して、750円もお得に買えた!と、節約したような気分になります。 しかし、買いすぎてしまった食料品を食べきることができなかったり、賞味期限が切れてしまい、結局処分することになることも。 お金を払って食材を捨てていると思うと、これ以上のムダはないのではないでしょうか。 例えば、冷凍保存できるような商品であれば良いですが、その日のうちに食べきらなければならないものは、必要以上に購入しないことが大切です。 安くなっているからといって、必要以上に購入していれば、結局はお金をたくさん使ってしまいますので、節約どころか浪費につながることを忘れないようにしたいものです。