education201903

園や学校で子どものクラスの保護者と顔見知りになり、親子で一緒にいるのを見ていると、やっぱり活発なママの子は活発で、物静かなママの子はおとなしく、親子で性格が似ていると思うことがありませんか? その一方で、ママは几帳面なのにお子さんは忘れ物をしても平気など、本当に親子?と思うほど性格や行動が似ていないことも。 そして、自分自身とわが子を振り返ってみると「なんだか悪いところばかり似てしまう」というのも育児あるあるですよね。 今回は、親子は見た目だけでなく性格も似るのか、悪いところや短所を遺伝させない方法はあるのか…について、みんなの体験談や、心理学もまじえて考えてみます。

 

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親子の性格、似てる?似てない?うちはこんな感じです


まずは、保育園や小学校に通うお子さんのいるママに、両親と子どもの性格は似ていると思うか聞いてみました。

 

「似てますね!それも、似てほしくないところばかり似てしまう気が…。私は気が利かないというか空気が読めないというか、思ったことをポンポン口に出してしまうのでよく反省するのですが、この間保育園のお迎えに行ったとき、息子が新しく入られた保育士さんに向かって、せんせいちょっと足太いね!と大声で言うので平謝りでした」(Uさん・31歳・4歳の男の子のママ)

 

「私は、昔から待ち合わせに遅れたり忘れ物をするのがいやで、しつこいくらい持ち物をチェックするし、出発時間のだいぶ前から準備を始めないと不安なんです。娘がいま1年生なんですが、遠足の日は前の晩に3回も4回も持ち物チェックをしたにも関わらず、朝も何度も確認しないと不安で半泣き状態…完全に私の遺伝ですね」(Kさん・34歳・7歳の女の子のママ)

 

子どもにとっては最大のお手本はママということがほとんどなので、口調や行動パターンが似てくるのは当然といえば当然かもしれません。

 

でも、こんな不思議な話もありました。

 

「うちの息子は小さい頃からおじいちゃん(義父)とよく似ているんです。夫は長期休みがなかなか取れず帰省も飛行機に乗らないといけないため、年に1回会うだけなのに、不思議としぐさや受け答えがよく似ていて親戚も驚くほど。夫を通じて何かが伝わっているんでしょうか」(Nさん・35歳・8歳の男の子と5歳の女の子のママ)

 

ちなみにアドラー心理学では、家庭で子どもが親と似た行動をとるのは、遺伝だけではなく子ども自身が無意識のうちに親に行動を「寄せて」いっているからだといいます。

 

小さい子どもにとって親は身近な最大の権力者でもあり、親の価値観や判断・行動をまねることで「自分も強くなりたい」「家庭内で優位に立ちたい」と考えている…とも。

 

しかも、これは親を尊敬している場合でも反抗している場合でも当てはまるのだとか。そう思うとやはり責任重大ですね。