3月16日にJR各社でダイヤ改正が行われました。このように書くと、一般の方は「ふーん」と思うかもしれません。でも、鉄道ファンにとって、ダイヤ改正は一種の祭典のような重要な行事。せっかくの機会なので、親子でダイヤ改正を楽しむ方法をご紹介します。

そもそも、ダイヤ改正はいつ行われるの

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まず、ダイヤ改正は大きく2つのタイプに分かれます。1つ目は新しい列車や停車駅が変わるといった大規模なダイヤ改正です。2つ目は列車を少しだけ増やすといった小規模なダイヤ改正です。今回は主に大規模なダイヤ改正を取り扱います。

 

JRは基本的に、3月16日前後に大規模なダイヤ改正を行います。ただし「大規模」といっても、ダイヤ改正の規模は年によってバラバラ。一般的に、新幹線が開業するときは大きくダイヤが変わります。

 

一方、私鉄のダイヤ改正はJRのように「この日に改正が行われる」という日はありません。ただ、一般的な傾向として、3月にダイヤ改正が行われることが多いようです。おそらく、年度初めに合わせるという意味合いが強いのでしょう。

まずはダイヤ改正の情報を集めよう

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大規模なダイヤ改正が行われることがわかったら、まずは情報収集です。ダイヤ改正概略については、各鉄道会社のホームページで改正の数ヶ月前に発表されます。資料はPDF化されており、JR以外は1つのファイルやページにまとめられています。一方、JRの場合は全体説明だけでなく、支社別にPDFファイルがアップされています。 PDFファイルを見たら、以下の点を確認しましょう。

 

  • デビューする列車はあるか
  • デビューする車両はあるか
  • デビューする列車の代わりに消滅する列車はあるか
  • デビューする車両の代わりに引退する車両はあるか

 

デビューするものがあれば、その裏には引退するものがある、これは鉄道の世界でも同じです。もちろん例外はありますが、とにもかくにも、まずデビューと引退はセットになっていると考えてください。

 

なお、華々しくデビューする列車や車両は真ん中に写真付きで書かれることが多いです。一方、引退する列車の紹介は隅のほうに文章だけで紹介されるのが一般的。そのため、ダイヤ改正のお知らせは隅から隅まで熟読するのが楽しむコツです。

 

大手私鉄で大規模なダイヤ改正が行われるときは停車駅にご注目を。デビューした列車の停車駅を確認すると、どの駅が栄えているか、よくわかります。また、場合によっては相互直通運転をしている会社を巻き込んでダイヤ改正することもあります。そのときは相互直通運転をしている鉄道会社のお知らせを見比べながら、ダイヤ改正のお知らせを熟読するといいでしょう。

ダイヤ改正の楽しみ方 ダイヤ改正が行われる前

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ダイヤ改正の楽しみ方はダイヤ改正の前と後で異なります。

 

ダイヤ改正の前は消滅する列車、引退する車両の乗車、撮影です。まずは、どの列車、車両が引退するのか、何が変わるのか、この2点を頭に叩き込んでおくことが大切。ダイヤ改正後に「撮り逃した」と思っても遅いわけですから。

 

消滅する列車、引退する車両の乗車、撮影は早めに済ませることをおすすめします。ダイヤ改正が近づいてくると、多くの鉄道ファンが殺到します。そのため、落ち着いた雰囲気では楽しめないもの。特に最終日になると大混雑になるため、小さな子どもを連れて行くにはあまりにも危険です。

 

また、路線そのものが消滅する、つまり廃線になるダイヤ改正もあります。俗に廃線になる路線に乗ることを「お名残乗車」という言い方をします。お名残乗車も早めに緻密に計画を立てるのがコツ。ケースによっては、廃線前に特別ダイヤを組んでいることもあるので、鉄道会社のホームページで確認しておきましょう。

 

消滅する列車、車両、路線を後世に伝えるために記念品を販売することもあります。記念品はあっという間に売り切れるので、購入はお早めに。

 

一方、ダイヤ改正前にデビューする車両の試乗会が行われることがあります。試乗会は全員参加から抽選式などまちまち。多くの場合、鉄道会社のホームページで発表されます。逐一、ホームページを確認しておきましょう。

ダイヤ改正の楽しみ方 当日、行なわれた後

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デビューする列車、車両ですとダイヤ改正当日に出発式が行われます。しかし、子どもを連れて式に参加することはおすすめしません。なぜなら、いい写真が撮れるエリアは報道関係者が陣取っていることが多いです。また、ホーム上は大混雑します。

 

デビューする列車、車両が人気であれば人気であるほど、切符の入手は難しいもの。それでも1ヶ月も経てば、混雑も落ち着きます。そのときに乗車すると、じっくりと車内を観察することができます。デビューする列車、車両は特別な事情がない限り走り続けるわけですから、それほど慌てなくでも大丈夫ですよ。

 

文・撮影/新田浩之