冷え性な女性の足元

気温の下がる冬のシーズンは冷え性の方にはつらいものですよね。ちょっと出掛けただけでも体が冷えてしまいます。 冷えた身体を温めるには湯船に浸かるのが一番なのですが、しっかりと体を温めるにはちょっとしたコツが必要です。 どういった工夫をすれば、最大限に入浴の効果を感じられるのでしょうか。

■お湯の温度と入浴時間

入浴効果を高めるために大切なのがお湯の温度と入浴時間です。熱いお湯が気持ちいいと言われる方もいますが、あまり高温だと体にも負担がかかってしまいます。 反対に、温度が低すぎると体を温めることができません。仮に39度で20分の入浴と42度で5分の入浴を比較してみると、39度であれば、長めに入ることも比較的可能です。実際に長時間の入浴を行う半身浴でも、よく使用されている湯温ですね。あついお風呂が苦手な方も、だいたい39度前後の湯温で入浴されることが多いようです。 温度の高いお湯に短時間つかった方が身体が温まるように感じられますが、実際には長時間39度ほどのお湯に入るほうが温まると言われています。 血液というのは心臓を出てから手や足の末端まで運ばれ、再び心臓に戻ってくるまで1分ほどかかると言われています。 心臓を出たり入ったりする回数は、長時間の入浴のほうが圧倒的に回数が多くなるので、体のあちこちで温められた血液が体内をめぐって体全体を温めることができるのです。 実際にサーモグラフィを使用して双方の入浴後の体温を調べると、42度のほうは体の表面は温まってるのですが、芯の部分はそれほど温かくなっていませんでした。一方で39度のほうは、体の芯まで温まっていることが判りました。

■半身浴と全身浴

身体を温めるのであれば、全身浴のほうが効果が高い気がします。ですが、長く半身浴をした場合と効果はそれほど変わりません。 もちろん、湯温はどちらの場合も39度~40度くらいが適正となります。全身浴であれば15分ぐらい、半身浴であれば20分から30分くらいは浸かっていたいところです。 但し、冬場の場合は、浴室内の温度が下がっているので浴槽のふたを開けておいたり、あたたかいシャワーをしばらく出していたりといった浴槽内を温めることも大切です。 特に半身浴の場合はお湯に浸かるのは下半身だけとなるため、上半身を冷やさないためにも浴室内は温めておきましょう。 また、半身浴の場合、負担が少ないということもあるのですが、長時間の半身浴は体力も奪われ、水分も奪われてしまうのです。 体内の水分が奪われてしまうと、血液がドロドロになってしまい結構も悪くなってしまいます。こうなると、体を温めるためのお風呂が逆効果となってしまうので、極端に長時間の入浴は避けましょう。

■入浴剤を入れる

普通に入浴するより効果がありそうなのが温泉です。温泉にはいろいろな成分が含まれていて、体にとってさまざまな効果が期待できます。 これを自宅のお風呂で同じような効果を得たいなら、入浴剤を使ってみるのも1つの手です。とはいえ、入浴剤にはいろいろな種類があり、どれがいいか迷ってしまいますよね。 数ある入浴剤の種類では、主に炭酸ガス系、生薬系、無機塩素系、酸素系の4つに分類できます。それぞれに効能に違いがあるのですが、冷え性の対策となると、炭酸ガス系、無機塩素系がオススメです。 特に注目したいのは入浴剤に含まれている成分です。ショウガオールは体温を一気に上昇させてくれる効果があり、さらに発汗作用があるので冷え性には効果的と言われています。 硫酸ナトリウムは温泉によく含まれる成分で、こちらも温熱効果が期待できるようです。また、意外と鉄分も効果的なのだとか。鉄分が不足すると貧血になるように、血液にとっても大切な成分なんですね。

■全身浴をしたいけど湯疲れしてしまう場合は…

全身欲の場合、半身浴に比べると体への負担は大きくなりがちです。入浴にはリラックスをする効果、精神的な疲れを癒やす効果はありますが、長く入浴をしていると逆に疲れてしまいうこともあるのです。 疲れた体を癒やすにはやはり「睡眠」ということになるのですが、冷え性の対策としては、入浴でしっかりと体を温めてから睡眠をとるとより安眠できると言われています。しかし、湯船に短い時間しかつかっていられない方もいらっしゃいますよね? この場合にオススメなのは反復浴。短時間の入浴と休憩を繰り返す方法で、サウナの後に休憩してまたサウナに入るというのを繰り返すイメージで、このスパンが短くなったようなものです。

綺麗なお風呂の画像

■効果的な入浴法まとめ

冷え性の対策のための入浴といっても、いろいろな方法があります。ご自身に合った入浴方法を続けていくことで冷え性に効果も期待できそうです。 ぜひ、ご自身に合った入浴法をみつけて見てください。