マイホームの購入を考えている場合、一番気になるのはやはりお金のことではないでしょうか。初めてのマイホーム購入となると、どんなところにお金が必要になるのか分からないため、実際に住宅ローンを組みだして「こんなにかかるの?」と驚くこともあります。 マイホームにかかる費用は土地と住宅だけではありません。その他にもさまざまな諸費用が必要になりますので、購入前にどんなお金が必要になるのかしっかりチェックしておきましょう。
■購入前に必ず資金計画をたてること
マイホームの購入を決めると、まずモデルルームの見学に行ったり、ハウスメーカーに話を聞きに行く人も多いことでしょう。 実際にモデルルームを見ると、こんな家を建てたい、あんな設備をつけたいなど夢が広がり、どんどん住宅費用も膨れ上がっていきます。 自分たちの希望を全て取り入れると、住宅ローンを組むときにとんでもない高額になっていて驚くこともあるでしょう。 マイホームを購入する場合、まず最初に行わなくてはならないのが資金計画です。年収に合わせた返済比率を考え、最大でどれくらい借り入れできるのかを算出しておきましょう。 一般的に返済比率は最大で35パーセント~40パーセント程度とされていますが、給与の総支給額での上限となっているため、実際に上限ギリギリで借り入れすると、経済的負担はかなり大きくなります。 総支給が30万とすると手取りは23~24万程度になります。返済比率を30パーセントに設定した場合、毎月の住宅ローンは9万円になりますが、手取りが23万円だと残されたお金は14万円になります。 ここから生活費や子どもの養育費、教育費、保険費などを算出することを考えると、経済的に圧迫されるのは目に見えています。 住宅ローンを組む場合、返済比率は手取り収入から計算するようにしましょう。また、毎月の返済額はいくらにするか、金利タイプはどれにするかなども事前に家族で話をして決めておきましょう。
■購入を決めたときに必要となるお金
新築住宅を購入する場合、ただ申し込みをするだけではなく、申し込みに伴うお金が必要になります。購入申込時は申込証拠金や手付金、印紙税がかかります。 住宅を購入する意思表示となる申込証拠金は、契約時に手付金としてあてられますが、申し込みをキャンセルする場合は返却されます。 申込証拠金を支払うと預かり証を発行しますので、必ずなくさないように保管しておきましょう。 申込証拠金は会社によっては必要としないこともありますので、見学の前に確認しておきましょう。
■契約時に必要になるお金
申し込み後に売買契約を結ぶことになりますが、このときに必要になるのが手付金で、売買代金の一部となります。 手付金は売り主と買い主の双方で話し合って決めますが、一般的には売買代金の5パーセントから10パーセント程度となることが多いようです。 買い主がキャンセルする場合、支払った手付金は戻ってきませんので、売買契約前に本当に購入するかどうかをしっかり考えておきましょう。 売り主からキャンセルされた場合は、手付金の2倍のお金が支払われることになります。 売買契約時はこの他にも仲介手数料の半分のお金と印紙税などが必要になりますので、購入前資金をしっかり貯めておくことが必要です。