いつかは夢のマイホームを購入したいと思っている人は多いことでしょう。しかし、会社で転勤がある場合、マイホーム購入をためらってしまうものです。購入後に会社から転勤の辞令があったらどうしよう、家族と離れて暮らすことになるかもと思うと、なかなか踏み切れない部分もあるでしょう。 それでは、転勤族はマイホーム購入をあきらめなくてはならないのでしょうか。転勤族だからといって、マイホーム購入をあきらめることはありません。しっかり購入前に起こりうるべきことを予測していれば、転勤族もマイホーム購入が可能です。今回は転勤族がマイホームを購入する前に、どのようなことに気をつければ良いのかまとめてみました。
■子どもの進学
子どものいる家庭なら、やはり子どもの進学を一番に考えなくてはなりません。転勤族だと子どもの転校回数も増え、学力面で不利になってしまうことも考えられます。 子どもの教育を一番に考えるなら、腰を据えて勉強に集中させる環境を作るのが理想的です。
子どもの進学に向けて、子育てをしやすい環境の良い場所に家を構えるようにしましょう。 子どもは感受性が強いため、転校で仲の良い友だちと離れることはとてもつらい経験となります。何度も繰り返していると、心から気の許せる友だちを作ることも難しくなってくることでしょう。 子どもをベースにマイホーム計画を立てるなら、子どもの進学に合わせて考えと良いでしょう。幼稚園に入園する前、または小学校に入学する前に合わせて、マイホーム購入を検討しましょう。
■購入時期
マイホームを購入したいと思っても、住宅ローンの申し込みの年齢制限があるため、ある程度の年齢までに購入することを決めなくてはなりません。 35年の住宅ローンを計画しているなら、申し込み可能年齢は45歳になります。住宅ローンへの申し込みは団信といわれる団体信用生命保険の加入が必須となっており、団信への加入は80歳までとされています。 民間金融機関での住宅申し込みは20歳から70歳までとされていますが、80歳までに完済できるローンしか申し込みできません。 頭金をためておく方法もありますが、賃貸で生活しながら住宅ローン分を貯めるのは現実的には難しいといえます。
そのため、一般的には住宅ローン申し込みとともに新居に引っ越し、マイホームで暮らしながら住宅ローンの支払いをしていく人が多いようです。 転勤族の場合、いつ転勤を命ぜられるか分からないのでマイホーム購入をためらう人も多いですが、35年ローンを予定しているなら、40歳前後まで決心したほうが良いでしょう。
■どこにマイホームを建てるか
転勤族は全国各地に転勤になる可能性があるため、マイホームをどこに建てれば良いかが悩みの種となります。 ゆくゆくは本社に戻る予定があるなら、本社地のある場所に建てるのも良いですが、転勤は会社都合なので必ず戻れるとも限りません。 転勤族がマイホームを建てる場合、ついのすみかとしてどの土地に住みたいかを考えて、購入予定地を決めると良いでしょう。 候補地を決定できない場合、地元に建てるというのも一つの方法です。休みごとに帰省することを考えると、地元に建てたほうが休みのときにあちこち行かなくて済むので、体も楽かもしれませんね。