■足首を回すストレッチ

座ったままできるストレッチで手軽なものが足首を回すストレッチです。足元にスペースが必要になります。つま先を床に着けた状態でかかとを浮かします。この状態のままで足首をぐるぐると回すように動かします。余裕があれば、手で足をもってぐるぐる回すと効果的です。また、靴を履いた状態ではできませんが、足の指の間に手の指を入れてぐるぐると回せればよいのですが、仕事をしながら座ったままでというのは少し難しいかもしれませんね。 むくみの改善により効果的な方法はむくらはぎとすねの筋肉の伸び縮みです。簡単な方法なのですが、デスクの下に足を伸ばせるスペースが必要です。スペースが足りなければ椅子を少し引いてください。椅子に座ったまま足をまっすぐに伸ばします。その状態のままつま先を手前に引き寄せる感じで力を入れます。この状態を5秒間キープし、今度はつま先を前に伸ばす感じで力を入れます。こちらも5秒間キープします。この間、すねやふくらはぎの筋肉が突っ張る感じがしていれば大丈夫です。これを3セットほど行います。

■おしりから太ももにかけてのストレッチ

これは仕事中は少し難しいので、休憩中に行うといいでしょう。椅子に座ったままの状態で片方の足を反対の足の膝の上にのせます。ちょうど足首のあたりが膝の上に載る感じにします。そのままで状態を前に倒し、足に胸を近づけていきます。 腹筋に効果がありそうな感じがしますが、お尻や太ももの筋肉が伸びている感じがするところまで体を倒していきます。その状態を20秒ほどキープします。今度は足を反対にして同じことします。 お尻から太もものストレッチを行うことで、足全体の血行がよくなります。足首のストレッチも併せて行うことでより効果的になります。 目立ちにくいストレッチとしては、両手で椅子の両側を持ちます。座る面で構いません。状態をまっすぐにして、つま先を床に着けます。その状態のまま、どちらかのお尻を少し浮かせます。この状態を3秒間キープします。次は反対のお尻を浮かせ3秒間キープします。これを5セットほどおこないます。お尻を浮かせるときに、お尻の穴を締める感じで行うとより効果的となります。

■手のマッサージでむくみ改善

足のむくみの改善を考えるとどうしても足を動かしてストレッチを行うといった方法が思い浮かびます。ですが、方法によっては全く足とは関係なさそうな手のマッサージで足のむくみを改善させることもできるのです。反射区を刺激するものなのですが、考え方はツボのようなものとなります。 違いはツボが点であるのに対して、反射区はゾーンとなります。ですから、ツボは点を押すイメージですが、反射区は軽く押しながらマッサージをするといった違いになります。 むくみを改善させるには血行をよくさせることが大切です。そのためには、心臓、肺、腎臓、ふくらはぎのポイントを刺激してあげることになります。手のひら側の中指の第2関節と第3関節の間が、心臓・肺の反射区です。ここを、親指と人さし指でつまむことで心肺機能が活性化させるのです。 手の甲側の人さし指と中指の間の下と中指と薬指の間の下がそれぞれ腎臓の反射区となります。ここをつまむようにもみほぐします。 最後に手の甲側の親指の付け根の下と、小指の付け根の下がそれぞれ左右のふくらはぎの反射区となります。こちらもつまむようにもみほぐします。 反射区への刺激のポイントとしては、ツボに与えるような強めの刺激ではなく、もみほぐすようにつまむことです。マッサージの感覚といえばわかりやすいかもしれませんね。

■まとめ

座ったままできる簡単なストレッチや、19世紀にアメリカの意志によって発案されたという反射区について紹介しました。他にも手軽なストレッチの方法もあるので試してみてはいかがでしょうか。 また、むくみとはいえ、しびれや痛みを伴っている場合には内臓疾患が原因の場合もあります。こういった場合は、医療機関できちんと診てもらうのがよいでしょう。