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夫との仲が冷え切っていたり、険悪になっていたりするときに、ふと頭をよぎるのが「離婚」の二文字です。近年では、シングルマザーとして立派に子どもを育てるママも増えてきています。「よし私も……!」なんて思う方も、意外と多いのかもしれませんね。 しかし離婚は、自分の人生にとっても、子どもの人生にとっても、非常に大きな決断となります! 本当に後悔しない決断をするために、離婚前に考えておきたい5つのポイントを紹介します。

■離婚の理由をはっきりさせる

夫との離婚が頭をよぎり、日が経つにつれてその気持ちが大きく膨らんできたら、まずは一度冷静に、自分の気持ちを見つめ直してみてください。具体的には、「なぜ夫と離婚したいのか」という理由についてです。 夫の女性問題が原因のこともありますし、自身の心変わりが原因となるケースもあります。金銭面やDVなど、非常にわかりやすい理由がある夫婦も多い一方で、「ただなんとなく」「価値観が違う気がする」など、非常に漠然とした気持ちで、離婚に踏み切る方がいるのも事実です。 漠然とした理由のまま、勢いだけで離婚すると、離婚後に後悔する可能性も高まってしまいます。まずは自分の気持ちを確かめるためにも、なぜ離婚したいと思っているのか、はっきりさせておきましょう。

■金銭的な問題を考える

本気で離婚に踏み切ろうと思ったときには、さまざまな金銭問題が発生します。以下がその一例となります。 ・慰謝料


・子どもの養育費


・財産分与


・住宅や土地のローンについて 自身が現在専業主婦という立場であれば、離婚後、どのように生計を立てていくのかという点も、非常に大きな金銭問題と言えるでしょう。離婚後の生活に困らないためには、できれば事前に検討しておきたいポイントとなります。

■子どもに関する問題を考える

夫婦の間に子どもがいる場合、子どもについて考えておくことも、大切な離婚準備の一つとなります。具体的なポイントは以下のとおりです。 ・親権はどちらが持つのか


・面会交流について


・子ども自身の気持ちについて 子どもがある程度大きくなれば、「両親が離婚する」ということの意味は充分に伝わるはずです。またその事実を前に、自分なりに思うところもあるでしょう。 子どもの親権をどちらが持つことになるのかは、離婚時の非常に大きなポイントになります。もし「お互いに親権を望んでいるが、自分が持ちたい!」と思うのであれば、弁護士などに相談の上、しっかりと準備を整えておく必要があるでしょう。 この場合、こうした根回しも離婚前に行っておくべき項目として追加されます。