転職活動をする際に、求められるケースも多いのが「職務経歴書」です。履歴書との違いや、何をどう記載するべきなのか……悩んでしまう方はいませんか? 職務経歴書をしっかりと記載することができれば、自身の能力をより強くアピールできるはず。履歴書との違いや、具体的に何をどのように記載すれば良いのでしょうか。転職活動をスタートする前に、知っておきたい基礎的な情報をまとめます。
■職務経歴書とは? 履歴書との違いを解説
職務経歴書を記載する際に、まず知っておくべきなのが、「いったい何のために用意する書類なの?」ということです。ここを頭に入れておくだけで、「職務経歴書に何を記載し、どうアピールするべきなのか」が見えてくるはずです。 職務経歴書を用意する意味は、「自分自身の今までの経験」を、応募先企業に詳しく伝えるということです。これまで働いてきた「企業名」は、履歴書からわかるかもしれませんが、具体的にそこでどんな仕事をしてきたのか、応募先企業の人事担当者には知るすべがありません。 「この人は、これまでにどのような経験を積んできて、具体的にどのような結果を残してきたのだろうか」という点は、人事担当者が採用者を決める際に、非常に重要なポイントとなります。 これをチェックするために求められるのが、職務経歴書というわけですね。 ★穴埋め方式の履歴書と、自由度の高い職務経歴書 職務経歴書を用意する段階で、悩みがちなのが「履歴書とはどこがどう違うの?」という点です。履歴書は基本的に、あらかじめ与えられた書類の中身を、「埋めていく」ことで完成します。自身の「表面的な情報」を伝えるために、非常に優れた書類だと言えるでしょう。 一方で、人事担当者に「より深い情報」を与えるために役立つのが職務経歴書です。これまでにどんな経験を積んできたのかは、人によって異なります。だからこそ、職務経歴書には履歴書のような画一的な様式が存在しません。 自分自身をアピールするために、最も効果的だと思われる書類を作成し、その書類作成能力や自己PR能力も、審査対象となります。
■職務経歴書を書くなら、「フォーマット」を意識しよう
履歴書よりも自由度の高い職務経歴書ですが、「だからこそ悩んでしまう」という方が多いのも事実です。自由度が高いとは言っても、職務経歴書に記載するべき内容はある程度決まっています。フォーマットを意識して記載することで、記載漏れや情報が見にくくなってしまうことを防いでくれます。 職務経歴書のフォーマットは、主に以下の3つです。 ・編年体式
・逆編年体式
・キャリア式 編年体式は、自身のこれまでの経験を時系列で紹介するスタイルです。どのような順序でスキルアップをしてきたのか、アピールしたいときに有利な方法となります。 逆編年体式は、上とは逆に「直近の経験」からアピールする方法。前職の経験を生かせることをアピールするなら、こちらを選択すると良いでしょう。 キャリア式は、職務内容別にわけて、これまでの経験を記載する手法となります。幅広い経験を求められているときには、効果的に自身のこれまでをアピールできます。 これらの基本フォーマットを頭に入れた上で、「経歴要約」の挿入や、見出しや装飾を工夫してみてください。人事担当者が興味を惹かれ、思わず読みたくなるような職務経歴書を作成しましょう。