男性の育児取得率は約5%?
本当に「働く女性が輝く社会」とは、どのような社会なのでしょうか。例えば「女性が輝ける職場」と求人に書かれている企業では、女性の“育休”や“時短勤務”などがアピールされています。しかしそんな風潮に疑問を持つ人も多く、「なんで子どもができたら“女性”が休んで子育てすることが前提なんだろう」「女性の育休を押し出しているところでも、男性の育休取得はほとんど実績がないところもあるよね」といった指摘が。確かに現代は、男性の育児参加が当たり前の時代。したがって「子育て中の女性が輝ける職場」は、必然的に「子育て中の男性が輝ける職場」であるはずです。
しかし厚生労働省が行った「平成29年度雇用均等基本調査」によると、男性の育児休業取得率は5.14%。また三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「平成29年度仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査」では、“育児休業を利用したかったが利用できなかった人”の割合が3割にも上りました。
現状はどうしても男女に偏りのある、共働き世帯の子育て。本当に“誰もが輝ける社会”になることを祈るばかりです。
文/河井奈津