「働いているからこそ、自分の夢に投資ができる」

「時間がないからこそ、家族が団結して乗り越えられる」

働くママの暮らしに密着したら、忙しくとも充実した時間とお金の使い方が見えてきました。

case 1. 仕事が好きで、洋服が好きで寿退社なんて考えもしなかった

「忙しくてもいいやりたい仕事がある!幸せなことですよね」

丸尾雅子さん
● 33歳
●埼玉県在住
● 3人家族(夫33歳、長女5 歳)
● マガシーク(時短勤務)
ファッション通販サイト、マガシーク勤務。キッズ・ベビー部門を立ち上げ、メーカーとの仕入れ交渉など幅広い仕事を担当。

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「小さくてきゃしゃなのに、仕事にはアグレッシブ。いつもおしゃれな理想の先輩です。5歳? そんな大きな娘さんがいるんですか」同僚にはママの姿をみじんも感じさせないほど仕事に情熱をそそぐ丸尾さんですが、もともと積極的なタイプではなかったそうです。「転機は出産ですね。『女性は子どもを産んだら思いっきり働ける時間が限られてしまう』ことが身にしみて。職場復帰後は新事業の立ち上げにも積極的になれました」

あまりのハードワークぶりについ、『仕事人間ですか?』とたずねると、「ちゃんと自分の時間も満喫していますよ」と丸尾さん。ファッションはもちろん、最近は自分磨きにもハマっているそうです。「スムージーを作ったり、ホットヨガに通ったり。子どもとの時間とバランスを保ちながら、人生をもっと楽しみたいですね」

 

丸山さんの時間割

朝 - morning -

朝は小松菜やバナナ、豆乳のスムージーで体調を管理

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食材を丸ごとミキサーにかけて作るので、ジュースとくらべて食物繊維や栄養素が豊富。飲みはじめてから体の調子もよくなった。

子ども服のネット注文で通勤中のストレス発散

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通勤中はネットショッピングでストレス発散。「チャンピオン」のTシャツは生地が丈夫なので、子どもの保育園用に購入している。

 

昼 - daytime -

外回りは肌ざわりのいい薄手のブルゾンで

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昼夜で寒暖差が激しく、オフィスや電車内は冷房が効いているため、通勤服には「MARメーア」の薄手のブルゾンが大活躍。

 

夜 - night -

「イケア」の家具が主役のスッキリした空間でくつろぐ

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テーブルセットは「イケア」で購入。椅子がテーブルにピッタリとコンパクトに収納できるので、部屋を圧迫しないところがお気に入り。

 

仕事机の上には何も置かない。職場でのミニマリスト化が仕事の効率を上げた

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デスク整理を徹底し、卓上はPCと書類棚のみに。資料はデータ管理し、職場のペーパーレス化も進めています。手帳に記入していたTo Doリストも、「OneNote」に切りかえ、こまめに更新できるようにしています。オフィスの書類棚は三段式。上段には進行案件の書類、中段には経費関係の書類など週末に対応する書類、下段には目を通し終わった書類と分類している。また、商談などの外まわりが多い仕事のため、移動中も時間をムダにしないよう、スマホで競合他社のサイトやキュレーションサイトの情報をチェックする。

 

体調も、肌も ベースを整えることに時間とお金をかける

仕事と家事・育児を楽しみながら両立するには、自分自身のケアがなにより重要です。ヘアアイロンやふとんを上質なものに変えるなど、自分の体に影響を与えるものには積極的に投資。効率的に体を整えるしくみを作っています。

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週に一度は子どもを実家にあずけてホットヨガへ。「おかげで産後も体型をキープできています。実は腹筋も割れているんですよ、私」

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2万円ほどする「リュミエリーナ」のヘアアイロンを愛用中。時短で髪が巻けるうえ、トリートメント効果もあるから髪が傷みづらい。
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美肌効果などがあるといわれるえごま油を就寝前にスプーン1杯飲む。肌のコンディションだけでなく、ダイエット効果も感じるそう。

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アスリートも使う、東京西川の高級マットレス、「エアー」を購入。ふとんを変えてから睡眠の質が高まり、日頃の疲れが解消できた。

 

洗濯は週1回だけ。料理は半調理食材を使う苦手なことは最小限に

「家事は正直、苦手です」と言う丸尾さん。仕事との両立をムリなくこなすため、少しずつ家事のしくみを変えていった結果、洗濯や料理は週末にまとめるスタイルにたどり着きました。料理は土曜日の夜に1週間分のおかずを作りおき。さらに、下ごしらえずみの食材が届く「Kit Oisix」を併用し、平日夕飯は手早く仕上げていく。

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洗濯は金曜の夜のみ。とりこむときは家族の人数分のかごを用意して衣類を仕分け。それぞれの収納場所まで持っていき、たたみながら収納している。

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家計管理にはアプリ「Zaim」を利用。レシートをスマホで撮れば金額が自動入力される。収支の流れもグラフでわかり、効率的に管理ができる。

 

休日は思いっきり息ぬき!思い出がふえるほど家族の結束は強くなる

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週末はなるべく外出し、家族で思いっきり遊んでストレスを発散しています。夫とは「タイムツリー」というスケジュールアプリで予定を共有。勤務中もリアルタイムで予定が把握できるので、週末のイベントも計画しやすくなります。週末は家族で都内へ。子どもを夫婦交代でみて、それぞれ好きなセレクトショップへ。丸尾さんのお気に入りは「リ・スタイル」というショップ。まとまった休みがとれたら家族旅行へ。今夏は神戸にある夫の実家へ帰省し、帰りに香川へうどんを食べに行く計画を家族で話し合っている。