—— 『あした世界が終わるとしても』というタイトルについて教えてください。
櫻木監督
“終わるとしても”とすることで、その続きにかける思いが強くなると考えました。
—— 『あした世界が終わるとしても』、これに続く監督の言葉を聞かせてください。
櫻木監督
何も変わりません(笑)僕自身はめんどくさいことがあまり好きではないんです。アニメも最高にめんどくさいって思いながら作っています。作る工程を楽しむタイプのクリエイターではないので。頭に浮かんだものが映像になる装置があればいいなって考えてしまうくらいです。
—— 最後にCHANTO読者にメッセージをお願いいたします。
櫻木監督
乗り越えなければいけない壁が突然現れる。そんな状況に陥ったとき、どう生きていくべきかは自分で考えなければなりません。そのための心の準備ができるといいなと思って作りました。自分で見て何かを感じ、行動を起こせるように、やがて迎える高校時代の心構えとして親子で観ていただければと思います。
櫻木優平 / 監督
岩井俊二監督『花とアリス殺人事件』、宮崎駿監督『毛虫のボロ』のCGスタッフとして頭角を現し、『新世紀いんぱくつ。』で監督デビュー。TVアニメ『イングレス』ではその高いクオリティで世界を驚かせ、次世代の監督として注目を集めている。クラフタースタジオに所属し、最新鋭のアニメーション技術「スマートCGアニメーション」にこだわり、話題作を発表し続けている。
取材・文/タナカシノブ