—— CHANTO読者へ、本作の見どころをお願いします!
齋藤P
この映画は何も起こらない映画です。大恋愛も、大災害も、ヒーローも登場しません。ただただ、小さな男の子の成長と、それを見守る家族の日常を淡々と描いただけの作品です。でも、その誰にでもある日常にこそ、大切なこと、喜びや驚き、奇跡など、人生の煌めきがあるのかもしれない。
是非、この映画を観て頂くときに、お子さんのことや、ご家族のこと、そして皆さんの大切な誰かを思い浮かべながら観て頂き、何かを発見してくださると、とても嬉しく思います。また忙しくてなかなか映画館に行けない子育て世代には、是非、自宅でじっくり観ていただけたら光栄です。
齋藤優一郎 / プロデューサー
1976年11月5日生まれ。茨城県守谷市出身。アニメーション映画制作会社「スタジオ地図」プロデューサー/代表取締役。米国留学後、99年マッドハウス入社。プロデューサー丸山正雄に師事し、多くのアニメーション企画や海外との共同製作、また実写とのコラボレート作品などに参加。細田守監督作品では『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)のプロデューサーを務めた。11年同社を退社後、細田守と共に、「スタジオ地図」を設立。以後、細田守監督作品のプロデュースに専念し、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)、『未来のミライ』(18)を企画・制作した。
取材・文/タナカシノブ