《この冬は、子供の変身用小道具を手作りしませんか?》

仮装といえばハロウィンのイメージがありますが、最近は年中仮装OKのテーマパークも。子供達はいつでも大好きなキャラクターに扮することが出来る良い時代になりましたね。 そんな訳で、ハロウィンは終わっても、子供には仮装を出来るチャンスが年間を通して結構ありますし、普段の遊びの中でも、ヒーローやプリンセスに扮するのが大好きな子供が多いのも事実。学芸会や習い事の発表会等のイベント以外でも、子供の喜ぶ変身用小道具は作ってあげたくなりませんか?(私だけでしょうか…)。 冬休みや3連休等のちょっと余裕のある時に、子供と一緒に変身用アイテムの手作りなどはいかがでしょう!毎年様々な子供の変身用小道具を作り続けてきた私が、手作りにお勧めの素材等をご紹介させて頂きます。

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写真:実は作るのに様々な技法を必要とした“とんがり帽子”。帽子に付けた羽根付きロゼットも手作りです。

 

《汎用度が高くお勧めの“自由自在ボード”》

私のイチオシ手作り用素材は“自由自在ボード”です。簡単に言えば“熱で溶けると粘土の様に造形できるプラスチック状素材”です。この素材は薄い板状シートで販売されていますが、ヘアアイロンやアイロン、ドライヤー等で加熱すると、粘土と同じように自由に造形ができます。造形後時間が経てば、プラスチックのように軽く固くなります。そして、もし造形に失敗しても、再び熱を加えれば柔らかくなり何度でもやり直しができます。 私はハロウィンの衣装作りには必ずこの素材を利用していますが、失敗してもやり直しできる安心感と、仕上がりの軽くて丈夫なところがお気に入りです。着色もアクリル絵の具等で好きな色合いにペイントできます。 今年の秋はこの素材を使い、映画“ハリー・ポッター”シリーズに登場した“魔法使いの杖”を作ってみたのですが、見る方皆に「テーマパークで買ったのですか?手作り?!えぇー!」と驚かれる、なかなかの出来栄えのものが作れました。 さて、ざっくりですが、自由自在ボードで作る魔法使いの杖の作り方をご紹介します。

 

1:自由自在ボードをアイロンとドライヤーで柔らかくする

⇒最初は自由自在ボードをクッキングシートに挟み、その上からアイロンで熱して柔らかくして、ワセリンを少々塗った手で成形します。成型時の微妙な歪み等は、後からドライヤーの熱で部分的に柔らかくして調整できます。ただし、溶けたボードは熱いので取り扱いには要注意です!(子供が成形する時は、粗熱が取れてか らが望ましいです。)

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写真:加熱前の自由自在ボード。これが加熱すると粘土状になります。

 

2:菜箸の周りに柔らかくした自由自在ボードを肉付けしていく

⇒少しずつ柔らかくした自由自在ボードで菜箸に肉付けしていくと後々調整しやすいです。ある程度形がまとまったら、粘土用ヘラや竹串等を利用して模様や質感を加えます。

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写真:加熱した自由自在ボードを菜箸に巻きつけて成形したところ。菜箸は100円ショップのものでOK.

 

3:色付け

⇒アクリル絵の具やポスカ等の塗料で色付けします。私は通常アクリル絵の具を利用しています。何色か使って陰影や奥行きを出したり、ニスを塗ったりして仕上げます。

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写真:アクリル絵の具で着色した状態の魔法の杖。色付きのニスを塗っても良い感じになるかと思います。

 

もちろん、自由自在ボードの代わりに紙粘土や樹脂粘土を使っても十分作れると思いますよ。 (コスト的には紙粘土がお勧めですが、落とすと壊れやすい所が難点。樹脂粘土の方が耐久性はあります。) 手作りの魔法使いの杖は、子供の魔法使いごっこの小道具にもなりますが、“ハリー・ポッター”シリーズが好きな友人知人へのサプライズギフトにもできそうですね♪箱も作って杖を入れればお部屋のインテリアにもいいかもしれません。息子はこの杖を持つと、いつでもどこでもハリー・ポッターになりきっています(笑)。 その他、私は過去には息子の海賊の衣装用に、剣の持ち手やバックルなども自由自在ボードを使って作りました。剣や武器といったアイテムは、意外と市販品は先が尖っていたり、割れやすいプラスチック製のモノが多く、刀身に先の丸い柔らかめの円柱状木材を取り入れ、子供が振り回してもあまり周囲に危害が及ばない様な構造の “子供向けの剣”を作りました。(厚紙や段ボールでも出来ますが、耐久性が低く…リピートして使う事を考えるとそれなりに丈夫な素材の方が長持ちします。)ハロウィン以外でも、この剣が息子と友達同士のヒーローごっこに役立っていたりしています。 変身用小道具の出来栄えがイマイチでも、愛情をこめて作れば子供は大事に使ってくれますし、やはり自分の手作り小道具を子供が使ってくれると嬉しいものです。テーマパーク等でも、手作り小道具は既製品と違い、自分の子供の目印にもなりやすいです。 ちなみに自由自在ボードは、東急ハンズ等の小売店や、通信販売で入手できます。

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写真:海賊の仮装用に作った剣。ベルトのバックルと剣の持ち手に自由自在ボードを使いました。

 

《その他小物作りにお勧めの素材》

我が家は男の子のみしか子供がいませんが、男女共通で装飾品作りに使えると思う素材をご紹介します。  まずは、“オーブン粘土”。私は息子の海賊用の指輪をこの素材で作りました。子供の指にピッタリのスカル(髑髏)デザインの指輪が無く、オーブン粘土をシリコン製スカル型で型取りして、息子の指のサイズに合わせたリング部分を作り、焼成⇒色付けして作りました。焼成時に粘土が若干縮むので、少し大きめサイズで作るとちょうど良いサイズに仕上がります。着色にメタリック色のアクリル絵の具を使うと、ぱっと見では金属製のアクセサリーに見えます。オーブン粘土は軽くて丈夫なので、女子のアクセサリー作りにもお勧めしたいです。(巷では、オーブン粘土でボタンやビーズなどを作られる方もいらっしゃるようです。) 次にお勧めなのが“カラーワイヤー”です。私が愛用しているのは、日本化線株式会社さんにて製造・販売されている「自遊自在」、「頑固自在」等のカラーワイヤーです。造形しやすいワイヤーがカラー樹脂でコーティングされているので、ブレスレットやチョーカー、王冠などのアクセサリーが作りやすく、仕上がりも美しいです。(この2つは、フラワーアレンジの素材やミニかご等の実用品も作れる非常に優秀なアイテムです。)こちらの素材は東急ハンズやユザワヤ等の小売店で入手できます。 他にもいろいろお勧め素材はありますが、スペースの都合上、またの機会にご紹介させて頂きたいと思います。 子供の “ごっこ遊び”を盛り上げる変身用小道具、是非ちょっとしたモノからでも手作りしてみませんか?手先を使ってモノ作りをすると、意外と親のストレス解消にもなりますよ!

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写真:「息子サイズに作ったオーブン粘土製髑髏指輪」、「カラーワイヤーとパールビーズ製のチョーカー」、「様々な種類のカラーワイヤー」

 

CHANTOママライター/トヤマチエコ