【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】

 

ライター名:いずみ

 

パパが転勤のある会社に勤めているとママも必然的に引っ越しすることに。単身赴任してもらうこともできますが、お子さんが小さい間は特にいろいろな理由で家族一緒に転居するご家庭も多いと思います。

 

そうなると自然とママは一つの職場で長く働き続けることが難しくなりがち。「でも仕事はしたい!」というママさんたちに今後のキャリアプランの考え方をご提案します。

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1.「この会社」で仕事がしたいのか、「この仕事」がしたいのか?今お仕事をしているママさんは現在いる「会社」自体が好きでしょうか?それとも従事している「職種」「業種」そのものが好きでしょうか?

 

ⅰ:まず「会社」が好き、というママさんであれば一番ベストなのは引っ越し先に同じ会社の別支社やオフィスがあればその職場に再度入社すること。企業の中には配偶者の転勤先に自社拠点がある場合、その部署に異動させてくれるサポート制度を整えているところもあります。そのような制度がない場合は残念ながら一度退職して、引っ越し先で再度その会社に応募することとなります。キャリアが一度途絶えてしまうのは残念ですが、一旦退職している分、子どもたちや自分たちが新しい土地に慣れるまでいくらでも時間を取れるというメリットもあります。

 

引っ越した先に同じ会社がないという場合は残念ですが退社するか、もしくはパパに単身赴任してもらって自分は今の場所に留まるという方法になります。パパの単身赴任ができるかどうかはそれぞれのお宅の事情で違うものですから、子どもたちの年齢や家族の理想の形を考慮してできるだけ柔軟に考えていきたいですね。

 

ⅱ:「職種」「業種」が好きというママであれば、パパの転勤時に一度退職して、転居先の生活が落ち着いたら同じ職種のお仕事を探すのが一番無理のないスケジュールかと思います。同じ会社ではなくとも同業他社に就職すれば、同じ業界でも前職の会社との違いがあり刺激にもなります。

 

2.就職にあたり、転勤があることが気になるというときは・・・。転居先で新しく仕事を探す際、やっぱり気になるのは子どもの体調不良時のことなどに加えて数年後にはまた転勤があるかもしれないということではないでしょうか。転勤がネックになるという方には期限のある仕事を選ぶという選択肢もあります。

 

期限がある仕事の探し方としてはハローワークで「短期」「中期」等の期限を設定して検索する、派遣会社に登録して派遣の仕事を紹介してもらうなどの方法があります。特に派遣の仕事は、派遣会社のコーディネーターさんがその人なりの事情(転勤がある、小さな子どもがいて時間・曜日の制限があり、体調不良時は休むこともある、など)を考慮した派遣先を探してくれます。始めから転勤があることを知ったうえで紹介していただけるのは自分で求人を探す労力も短縮できるし安心ですよね。

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3.キャリアが育たないことが気になるときは・・・。今はSNSが発達し、地元の同級生や同期など昔の仲間の近況がよく分かる時代。昔からの友人がずっと同じ会社でキャリアを積んだり、同期入社だった仲間が社内で昇進していく姿を見て、一つの職場に長くいられない自分の事情を寂しいと感じることもあるかもしれません。

 

一つの会社で長く働き続けキャリアを積んでいくことは確かに価値のあることですが、いろんな職場を経験できるというのも同じくらい素敵なこと。一つの場所だけでなくいろんな場所に行けるということは視野が広がり、いろんな人と出会えるチャンスです。転勤先でいつかまた就職活動をするとき、いろんな土地でいろんな職場を経験したことは自分の経験として必ず役に立つことがあるはず。職場が替わることの緊張や慌ただしさを一緒に経験するパパとも気持ちを分かり合えるというメリットもあります。転勤があるから仕方ないと割り切ることは簡単ではないかもしれませんが、できればそのことによるいい点に前向きに目を向けていきたいですね。

 

パパの転勤、それに伴う引っ越しはお子さんの転園・転校などもあり本当に体力・気力を使うもの。それに加えて自分もまた新しい職場を探すということは本当に大変なことです。まずはそんな大変なことに取り組んでいる自分をほめてあげましょう!今後のキャリア形成はまだ想像ができないと思いますが、まずは今やってみたい仕事、究めたい分野に精一杯取り組んでみましょう。そうしていればいつか今がんばっていることがきっとキャリアに結びついてくれるはずです。

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