education201901

マタニティ専用のウェアやグッズは使う期間が限られている割にはけっこうなお値段がするものが多く、出産後、処分するかどうか迷ってしまいますよね。

 

特に第二子以降では次の妊娠で使う可能性も減ってくるので、クローゼットや押し入れを塞いでおくのはもったいない気がしますが、みんなはどうしているのでしょうか?

 

今回は、マタニティウェアやグッズを「捨てる」派、「譲る・売る」派、「リメイクして使う」派…それぞれの理由や上手な再利用のコツをインタビューしてみました。

 

マタニティウェアやグッズ「捨てる」派


「2年ぶりに二人目を妊娠して、しまっておいたマタニティウェアを出してみたのですが、黄ばんでいて結局処分しました。ワンピースなどはともかく、肌着は変色しやすいので妊娠ごとに買い替えても良いのでは?」(Rさん・32歳・2歳のママ・妊娠9ヶ月)

 

「マタニティブラ、タイツ、ショーツ、レギンスなどは出産後に心機一転、処分しました。まだキレイとはいえ、それなりに使って洗濯もしたので元は取れたかなと。産後は赤ちゃんの衣類も増えるので、収納場所も必要ですしね」(Iさん・29歳・7か月のママ)

 

と、肌着系を中心に「捨てる」人は意外と多かったです。

 

特に都市部のマンションでは収納が大変ですし、「断捨離」「ミニマムな暮らし」の視点から、まだ使えそうでも、さしあたって使わないものは思い切って処分するという声があがりました。

 

マタニティウェアやグッズ「譲る」派


「腰まわりに巻くコルセットタイプの妊婦帯は、作りがしっかりしていて捨てるのはもったいないので、気を使わないママ友に譲りました。ガードルなどと違って直接肌に触れるものではないので譲りやすいです」(Kさん・33歳・4歳と1歳のママ)

 

ママ友どうしでグッズやウェアを貸し借りしたり、いったん譲ったウェアがまた次の妊娠で戻ってきたり…というサイクルの人も多いようです。

 

「妊娠中に上の子の入園や親戚の冠婚葬祭があると、マタニティ用のフォーマルが必要。でもお値段も高いし、次に着る機会があるかどうか分かりませんよね。そんな時に、上の子のママ友に譲ってもらったジャンパースカートタイプのフォーマルは本当に助かりました。1日しか着ないのできれいなままでまったく問題なし。さらに私から別のママに譲りましたよ」(Yさん・31歳・4歳と1歳のママ)

 

マタニティウェアやグッズ「売る」派


手元のマタニティウェアやグッズ、そこそこキレイだけどあげる相手もいない…という場合、リサイクルショップやネットで売って、お小遣いや子どものための費用に充てるのも良いですよね。

 

「再婚なので、娘二人が7歳離れています。長女の頃、マタニティウェアやベビー服などを近所のリサイクルショップへ持ち込んでいましたが、ブランド物でも100円など買い取り額は二束三文。捨てるよりはマシという程度でした。査定の待ち時間も長いし、その間に子どもがおもちゃを見つけて余計な散財をする羽目になることもあり、正直気が進みませんでした。でも、去年次女を出産した後、フリマアプリに出品してみてびっくり。こんなに楽で、意外といい値段で売れるものなんですね」(Sさん・33歳・8歳と0歳のママ)

 

フリマアプリは、写真を明るく撮る・丁寧な返信を心がけるなど、ちょっとしたコツで予想以上に高く売れることもあるので、近くにリサイクルショップがない人にもある人にもおすすめです。

 

「年に1度、大きなフリマに出品するのが習慣になっています。子どもは2人でと決めていたので、二人目が1歳を過ぎた頃にマタニティウェアやベビーバスなどまとめて出品し、1万円以上の収入になりましたよ。家の不用品も一緒にさばけるしお得です。ただ、私の場合、実家が近く、準備中や当日に子どもを見てもらえるのでできている感じですね」(Dさん・35歳・3歳と1歳のママ)

 

マタニティウェアやグッズ「寄付する」派


日本ではリサイクルショップなどでほとんど値段がつかないような着古した洋服でも、海外の途上国では喜んでもらえることもあります。

 

中古のマタニティウェアを始め、ベビー服やグッズなどを引き取り、必要な国へ送ってくれる団体(NPO法人)はいくつもあり、送料や箱代を振込むと、宅配便の集荷に来てもらえます。

 

1回あたりにかかる費用は、集荷代金・段ボール代・配送料の合計で、箱のサイズに応じて1600円~3000円程度。

 

団体により、「売り上げの1割をポリオワクチンにして寄付」「マタニティウェアやベビー服以外に、食器や文房具など家の不用品も一緒に引き取ってくれる」「人形やぬいぐるみなどを供養してくれる」といった特典が用意されていることも。

 

また使えるマタニティウェアやグッズを捨てるのには多少の罪悪感が伴いますが、必要とする人のもとへ送ってもらえるなら心穏やかでいられそうですね。

 

マタニティウェアやグッズ「再利用」「リメイク」派


ハンドメイド好きさんなら、ひと手間加えて、マタニティウェアを産後も着られるようにリメイクするという手もあります。

 

「ウエスト部分がリブになっているマタニティ用デニム。おなか以外のデザインが気に入ったので、なんとか産後もはけないかと考え、ゴム部分を切り取ってベルト通しをつけリメイクしてみました。ややゆるめですが、サスペンダーなども使って着こなしていますよ」(Kさん・30歳・5か月のママ)

 

 

マタニティウェアやグッズ「再利用」派


そのほか、マタニティ用グッズや新生児用グッズを別の形でうまく再利用している人もいました。

 

「マタニティ用のしめつけないブラは、授乳前と授乳後で大きくサイズが変わるバストでも対応してくれるので、産後も使っています。金具がないので、職場の健康診断でX線撮影する時にも使えました」(Oさん・29歳・1歳のママ)

 

「子どもが2歳過ぎから喘息になってしまい、家庭用の吸入器を置くことにしました。器具を熱湯や蒸気で消毒しないといけないのですが、新生児期に使っていた、レンジで哺乳瓶を蒸気消毒するケースがサイズもぴったりで重宝しています」(Tさん・33歳・3歳のママ)

 

まとめ


筆者の娘たちは5歳離れているので、マタニティウェアやグッズはある程度残しておいたものの、流行が変わったり季節がずれていたりで結局着られなかったワンピースや、もっとスマートで値段の安い新製品が発売されていて買い直したグッズなどもあり、100%は活用できませんでした。

 

再利用する人も処分する人も、それぞれの環境に合わせて色々な方法がありますので、ぜひ今回の記事も参考にして、ベストな方法を見つけて下さいね。

 

取材・文/高谷みえこ