他にもベランダには危険がいっぱい


締め出しを完全に防ぐ方法として、「ベランダに出る時は子どもと一緒に出るようにしてる」という声も。これで“締め出し”は防ぐことができますが、ベランダでもうひとつ気をつけたいのが子どもの転落事故です。

 

今年4月の『首都圏ネットワーク』(NHK系)では、子どもの転落事故について特集しました。昨年までの5年間で、ベランダや窓から転落して搬送された5歳以下の子どもは105人にのぼるそう。

 

建築基準法で定められたベランダの高さは、最低1.1m。しかし、足がかりがあれば4歳児のほとんどがこの高さを乗り越えてしまいます。しかも、7割の世帯でベランダの転落事故について対策をとっていないのが現状。まずはベランダのどこにリスクがあるかを考えなくてはいけません。

 

さらに今年は、新宿区がホームページで転落事故の防止ポイントを公開。「ベランダに足がかりになるようなものを置かない」「やむを得ず置く場合には手すりから60cm以上離す」「エアコンの室外機も手すりから60cm以上離す」などの対策が有効です。もちろん、子どもが勝手にベランダに出ないよう出入り口の施錠も忘れずに行いましょう。

 

締め出しも転落も、ちょっとした油断が大きな事故につながりかねません。日頃からしっかり対策して、“万が一”を防ぎたいですね。

 

文/長谷部ひとみ