では次に、
- 家庭学習はほとんどしていないが、スマホは持っていない
- 毎日2時間家庭学習をして、スマホも3時間以上触っている
という子たちでは、どちらの成績が上だと思いますか?
ふつうに考えると、2時間勉強している子の方が良い点数を取りそうですよね。 ところが、なんと、2時間勉強してもスマホを3時間以上触っている子たちは、そうでない子たちより平均点が低かったそうなんです。
この理由は完全に解明されていませんが、書籍『スマホが学力を破壊する』の中では、原因の1つとして、スマホ使用による睡眠時間の減少があげられています。 私たちが眠っている間、脳では、昼間の出来事や学習したことを整理し、記憶として定着させる作業を行っているといわれます。
睡眠不足のせいでこの作業ができないと、せっかく学んだことが定着しない可能性があるとのこと。本当だとしたらもったいない話です…!
一番集中力が下がるのは、みんなが使ってるあのアプリ?!
さらに気になることがもう一つ。 小学生や中学生の場合、男の子に多い心配事は「ゲームのやり過ぎ」というママが多いですが、女の子のママは「通信アプリ」と答える人が大多数です。
「既読無視するとみんなに責められる」と片時もスマホを手放さないという例もあり、たしかに成績への影響は気になりますね。
ママ世代でも多くの人が使っている通信アプリ(無料通話・メッセージアプリ)は、実は、使う時間の長さだけでなく、使っていない時でも集中力や作業効率ががくんと落ちる…という調査結果があるそうです。
大学生を対象とした実験では、近くにスマホを置いていつ通知が「ピンポン」と届くか分からない状態で勉強した時と、スマホの電源を切る・別の部屋に置くなどして完全にオフの状態で勉強した時では、その後の小テストの点数があきらかに違い、スマホを実際に使用していなくても、側にあるだけで集中力や記憶力が大きく下がる可能性が指摘されました。