スマホが1日1時間以内で止められる子は成績も良い


では、ひとたび子どもにスマホを持たせてしまったら、もう学力の向上は望めないのでしょうか? これについては、書籍『2時間の学習効果が消える やってはいけない脳の習慣』(横田晋務 著/青春出版社)に詳しく書かれています。

 

実は、「スマホを使っていても使用時間が1時間未満」と答えた子たちは、意外にも、もっともテストの成績がよかったそうです。 これはもちろん、「11時間スマホを使えばテストの点が良くなる」ということではありません、

 

テレビ・ゲームなど受動的な視聴をしている時は、脳の「ものごとを考える」部分である前頭葉の動きが低下することが分かっています。 スマホで長時間動画を見た直後に「さあ勉強しよう」と思っても、すぐには頭が活発に働かないため、勉強直前のスマホも避けた方が良いと言われていますが、長時間スマホを触っていると時間的にそれができなくなってしまいます。

 

スマホ使用が1時間未満であれば、勉強の前後にちゃんと時間を空けることができますね。 適度なスマホ使用時間を守れる子は時間の使い方も管理できていることが多く、親の側も与えてほったらかしではなく生活習慣を大切にしているため、結果的に学力が高いと言えるのではないでしょうか。