ゴーストになった夫が向かった先は……
愛する人を残し、突然この世を去ったC。残されたMが心配になり、自宅へと向かいます。Cの姿は誰にも見えません。MもCの存在を感じることはありません。夫の死を乗り越えようと、日常生活を送るMの姿を、夫であるCはただ見つめるだけの毎日です。
Mが泣き崩れるなど感情を大きく出さないからこそ、彼女の喪失感が痛いほど伝わってきます。どうしていいのかわからない、気持ちのやり場に困っている様子は、Mがひたすらチョコレートパイを食べ進めるシーンで描かれています。