井田:「片づけってね、自己肯定感に深く関係しています。だから、あれに比べるとできてない…と落ち込むのではなく、小さなことでも「できた、気持ちいい!」という方向に持っていくと、どんどん自己肯定感が上がって、いい循環が生まれてきます。
I:自己肯定感を上げるも下げるも、捉え方しだいということですか。
井田:その通り。しかも、私、よく言っているんですが、片づけはお金がちっともかからない「0円リフォーム」。こんなにいいことはありませんよ。
I:でも、長く放ったらかしなので、どこから手をつけていいのか…。
井田「みなさん、大変、めんどう、とおっしゃるのですが、何がどうなっているのか漠然と捉えているうちはなかなか手がつきません。やることがはっきりしませんから。家の中の風景には、すべて「量や数」があり、「名前」があり、「形」がありますよね。
I:言われてみれば…
井田:つまり、ただのイメージを、どんどん具体的な言葉に落としていくことです。「窓をふくのは大変、時間がない」というのはただのイメージです。これを、どんどん具体化していく。窓はリビングに何枚あるのか、1枚ふくのに何分かかるのか。
I:細かく言葉に置き換えていく?
井田:そう! そうすると、「リビングにある窓は4枚で、1枚で3分かかるとしたら、12分あったらふける」… そうなったらどうですか?準備と片づけを入れても15分なら今できるかも、と考えられるようになります。