朝は保育園への送迎や家族の送り出しで精いっぱい、帰宅したとたんに夕食作りに追われる毎日。部屋を片づける余裕なんてないし、どこから手をつければいいのかわからない…そんなモヤモヤを抱えながら、SNSで見かけるおしゃれな家と自宅との落差に自信をなくしていませんか? 「片づけなければ」というストレスから解放される〝片づけの極意〟をご紹介します。  



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お話をうかがったのは…井田典子さん
整理収納アドバイザー。横浜友の会(婦人之友読者の会)所属。NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」などで〝片づけの達人〟、〝スーパー主婦〟として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う。初の著書『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う片づけ』(主婦と生活社)が大ヒットし、12月1日に待望の第2弾『たった1か所を「眺める」ことで始まる! 人生を変える片づけ』が発売。


「達人」「スーパー」という称号をつけて呼ばれるほど〝主婦の中の主婦〟である井田さんですが、ずっと自宅で学習教室を営んできたワーママでもあったそう。時間がないなかで生まれた工夫が話題となり、初の著書は大反響。このたびその第2弾発売に合わせ、お話をお聞きしました。

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▲第1弾の著書の読者ハガキでは、全国からたくさんの質問や悩みが寄せられた。

インタビュアー(以下I):井田さんの本を拝見すると、同じ時間がないなかでどうしてここまで違うのか落ち込みます。どうやったらこんなふうにスッキリ暮らせるんでしょうか。 

井田(敬称略):「片づけができないと思い込んでいる人は、テクニックにとらわれすぎていると思うんです。SNSで見たり聞いたりするたびに、みんながおしゃれですっきりした家に住んでいるんだ、それに比べてうちは、私は…と卑下しちゃう。

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I:たしかに…。ヒントを探すつもりが落ち込んでしまいます。

井田:片づけに手順はありますが、正解はないんですから、他人を基準にする必要はない。片づけこそ自己基準でいいんです。片づけは気持ちよく何かを始めたり、気持ちよく明日を迎えるための手段。自分のOKラインを決めて、それができたらよし!となることが大事です。

I:なるほど。そう言われると気がラクになってきます。