子どもには、冷え対策はいらない!? 

 

冷えに悩まされている女性には、すでに紹介したルールが不可欠ですが、子どもの身体は大人の身体と違います。子どもに対し、ママと同じ感覚で冷え対策をするのは避けたほうがいいと、川嶋先生は指摘します。

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「子どもは本来体温が高いものなんです。近くにいるだけで暑いくらいなのが、子どもの身体。本人が寒がっていないのに、大人と同じ感覚で厚着させていると、子どもの体温調整機能を奪うことになります。生涯にわたり、冷えや不調に悩まされるかもしれません」 冷えの問題はそもそも、現代の便利な生活環境に起因しているのだそう。乗りものが普及して歩かなくなれば、筋肉量が落ちますし、冷暖房の効いた環境で年中過ごしていると、体温調節機能が低下します。やわらかいものばかりを食べ、よくかまなくなったことも関係しているとか。年代別の冷え傾向を見ても、最近は、若い世代ほど冷えやすいという逆転現象が起きています。 「子どもの健康には、たくさん歩かせたり、外遊びさせるなどして、負荷をかけるのがいちばんいいんです。かみごたえのある食材を食べさせるのもいいでしょう。 現代の子育て環境では、昔と同じにいかないこともありますが、適度な負荷をかけることは大切。ストレス耐性が高まり、心も身体も丈夫な子に育ちます。ストレス耐性を高めることは、冷え対策の本質ともいえます」