子育てを楽しんで、“冷えない生きかた”を

 

冷えの改善には、ストレス対策も重要。でも、「お風呂もゆっくり入れないのに、ストレス解消なんてとても無理!」というママも多いのではないでしょうか。そこで試してほしいのが、ストレスとの向きあいかたを変えること。ストレスを減らすのではなく、ストレス耐性の高い“冷えない生きかた”をめざしましょう。 川嶋先生いわく、 「ママたちの負担とは比べるべくもありませんが、僕自身も、子どもをお風呂に入れたりして、できるかぎり子育てをしてきました。子どもたちがいつも大騒ぎで走り回り、外食もままならない日々。それでもいま思えば、ストレスが大きかったあの時期が、子どもがいちばんかわいく、親にとっても楽しかった時期なんです。 子育てがたいへんな時期は、案外あっという間です。“ストレス=悪”と思わずに、子どものためにめいっぱい苦労して、愛してあげてください」

shutterstock_1214480329

子育てを楽しみながら、ストレスに負けない生活を送るには、夫の協力も欠かせません。嘘でもいいから、“あなたがいちばん大事”と夫に伝え、いい関係を保ってほしいと、川嶋先生はいいます。「家事を少し手伝っただけも、“自分より上手”とほめ、感謝の気持ちを伝える。男性は単純ですから、上手にコントロールすれば、積極的に協力してくれるはずです」 

 

《参考文献》『冷え外来』川嶋 朗編著(医歯薬出版株式会社)『その不調、冷えが原因です』川嶋 朗監修(池田書店)

取材協力/川嶋 朗先生(東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授。医学博士)
1957年生まれ。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入学。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院勤務、東京女子医科大学青山自然医療研究所クリニック所長などを経て、2014年より現職。西洋医学、東洋医学、相補(補完)・代替医療などの垣根を越えた「統合医療」の視点から、自然治癒力を高めるセルフケア法の普及に努める。著書、テレビ出演歴多数。

取材・文 川西雅子