【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】
ライター名:草間小鳥子
突然ですが、私はうつ病です。そして、11ヶ月の男の子の母です。
「産後うつ」という言葉は広く知られるようになりましたが、私の場合は妊娠前、会社員時代にうつ病を発症しました。生涯に15人に1人はかかるといわれている、決して特別ではない病。さらに2015年の日本産婦人科医会の推計によると、うつ病などの精神疾患を抱えた妊婦の出産は、東京都内の年間出産数の約2%に当たるそうです。こうした病を抱えての妊娠・出産・育児は、本人もその家族もとても大変だということは、想像にかたくありません。
病気だからと、
子供を持つことを諦めてはいませんか?
この記事を通して、無月経やうつ病に悩みながら、どのように妊活・妊娠出産・育児をしてきたのか、母乳育児をしながら飲める薬や方法、さらに育児や家事を助けてくれる便利アイテムなどもあわせてご紹介できればと考えています。もちろん人それぞれ環境は違うでしょう。私はありがたいことに多くのサポートがあるからこそ、なんとかかんとか育児ができている状況です。
それでも、この経験が、いま同じ状態で苦しんでいる方や、出産は無理だと諦めている方、またはその身内の方々にすこしでもお役に立ち、希望を持っていただくことができたらうれしいです。
生理が来なくなっちゃった!
始まりは高校生の頃。それまで順調だった月経が、ぱたりと止まってしまったのです。原因は、摂食障害でした。過度なダイエットで食事が受け付けられなくなり、身長162cmで体重は40kgを切っていました。はじめは生理不順かと思い婦人科を受診したのてますが、月経を促すために脳下垂体から分泌されるはずのホルモン分泌がなくなってしまっていたのです。それからは、「エストロゲン」「プロゲステロン」というホルモンの薬によって月経を誘発していました。
しかし一度悪くなってしまったものはすぐにはよくならず、大学を卒業し就職する時期になっても、自然に生理が来ることはありませんでした。医師からは「もしも子供が欲しくなったら、不妊治療が必要だろう」とまで言われ、私は当時、自分の子供を持つことは半ば諦めていたのです。
就職して仕事一筋になった矢先のうつ病発症、まさかの「突然死」予告からの休職、退職へ……相変わらず月経はなく、泣きながら過ごす日々。まさかそのわずか二年後に自分の子供を自然妊娠するなど、夢にも思っていませんでした!
次回、
その2では、私がなぜうつ病を発症してしまったのか、そもそもうつ病とは何なのか、そして働く女性にも増えつつあるうつ病のサイン、予防方法などについてお伝えします。