この名作をまだ紹介していなかったなんて!
おかげさまで、第10回を迎えるこの連載。
「ママさんに観て欲しい!」「働くママさんを応援したい!」というコンセプトで紹介する映画をチョイスさせて頂いているのですが…僕はウッカリしてました。あまりにも名作すぎて、候補にもあげていませんでした。先日の読者アンケートにもタイトルが上がったため思い返してみると…このコラムにピッタリじゃないか! しかも、一度ご覧になったママさんたちも、ママになった今だからこそ見直す価値がある映画なはずだ!
今回は超王道の子育て映画を、改めて紹介させていただききたい。 ママさんたちはきっと知らないであろう、マフィアのファミリーと元マフィアの家族が戦うデニーロ主演の映画「マラヴィータ」とか紹介しようとしていた僕は…バカだった。いや、その映画も面白いんだけども。 そんな変化球を投げる前に”直球”を投げようじゃないか。その映画はこちら!
赤ペン瀧川のママに捧ぐ映画
第10回 ジェシー・ネルソン監督作品
映画『I am Sam アイ・アム・サム』
日本での公開は16年前の2002年。そんなに前の映画になるんですね…ということは、このコラムを読んでるママさんも公開当時はまだママさんじゃなかった方がほとんどでは!?いいですね、非常にいいです。子どもができてから観直す、絶好のチャンスと言えるでしょう。 監督はジェシー・ネルソンさん。“親子”や“家族”をテーマにした映画を得意とする監督さんです。そして主演の父親役にショーン・ペンさん。この作品でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
▲娘役はダコタ・ファニングさん。今は立派なハリウッド女優さんですが、この映画で天才子役!とその演技を絶賛されて、7歳にして様々な賞を総なめにしました。
知的障害のある父親・サムとその娘・ルーシーとの絆を描いた作品です。時給8ドルでスタバのバイトをしているサムは、7歳くらいの知能しかありません。そのサムとホームレスの女性との間に授かった娘がルーシーです。 母親はルーシーを出産後、すぐに逃げてしまい、サムは一人で彼女を育てることになります。それでも、外出恐怖症で引きこもりのご近所さんの助力もあり、サムとルーシーは幸せに過ごしていました。
しかし、あるできごとをきっかけに児童福祉局から目をつけられ、サムには養育能力がないと判断されてしまい施設に保護されてしまいます。