お札の顔である“肖像”の意外な選考基準
お札のメインといえば、まず“肖像”がイメージされますよね。「大臣や学者などとにかく偉い人が選ばれる!」と思ってしまいますが、実際はどんな基準で選ばれるのでしょうか?
日本銀行のサイトには、「肖像を誰にするかを最終的に決定するのは財務大臣」と記載があります。また、選考過程においてポイントとなるのは、「日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載るなど一般に知名度が高い」「偽造防止の目的から、なるべく精緻な人物像の写真や絵画を入手できる人物」の2点。歴代の肖像がほとんど男性なのは、ひげやシワなど細かい描写が偽造防止に有効だったからだそうです。
お札の顔については、「テレビで福沢諭吉を見てもお札にしか見えない」「聖徳太子ってお札に7回も選ばれているんだな…」「次の肖像画に誰が選ばれるのかめっちゃ気になる」「イチローとかスポーツ選手がお札になったらかっこいいと思う」など色々な意見が出ていました。
昨今は電子マネーの台頭で登場機会が若干減りつつあるお札。こんな時代だからこそ、お財布に入ったお札や硬貨を改めて眺めてみてはいかがでしょうか?
文/牧野聡子