映画『かごの中の瞳』場面カット1
© 2016 SC INTERNATIONAL PICTURES. LTD

 

「あなたの愛に、私は閉じ込められるーー」

 

夫婦、愛、嫉妬、謎…。キャッチコピーとともに、引き込まれるキーワードが散りばめられている本作ですが、実は、現在大ヒット上映中の実写版『プーと大人になった僕』の監督、マーク・フォースターがメガホンを取った作品なんです。続けて監督作が公開されたこのタイミングで、マーク・フォースターの多彩っぷりを見比べてみるのも面白いかもしれません。

 

映画『かごの中の瞳』


視力を取り戻した美しい妻

 

映画『かごの中の瞳』場面カット2
© 2016 SC INTERNATIONAL PICTURES. LTD

 

ブレイク・ライヴリー演じるジーナは、子供の頃の交通事故が原因で、視力を失ってしまいます。ジェイソン・クラーク演じる心優しいジェームズは、愛する妻を献身的に支えています。ジーナの角膜移植手術をきっかけに、バンコクで幸せに暮らす夫婦に変化が訪れます。

 

久しぶりに視力を取り戻したジーナの心は好奇心に目覚め、欲望があふれ出します。一方、臆することなく欲望を解放していくジーナを見つめる夫・ジェームズからはどこか寂しさが感じられます。ジーナの視力の回復は、夫婦にとって願ってもないことだったはず。しかし、夫婦関係には不穏な空気が漂い始めます。