「家事もろくにできない出来損ない」 (朝子さん/43歳/営業職)
私たち夫婦と義両親は二世帯住宅に住んでいました。キッチンとリビングは共用スペースで、ちょっと時間をずらして食事するというタイムスケジュールです。 私の休みの日には、よく子どもと一緒に散歩したり、近くの公園に遊びに行ったりして、ご近所さんに会うたびに子どもとごあいさつしていました…でもあるとき、ご近所さんたちのよそよそしい感じに違和感を覚えたんです。
田舎に住んでいるため、町の行事や集まりには極力参加し、粗相をしたことも、思い当たることもないので、「ただの被害妄想?」と思っていました。 そんなある日、子どもが発熱して急に帰ることに。家に着くとリビングから姑とほかの女性の会話が聞こえてきました。「あの嫁ったら、何もできないのよ。料理も下手、掃除もしない。なんのためにいるのかしら?」なんて言っているんです。 たしかに毎日完璧な家事をしているとは言えませんが、最低限しなきゃいけないことはやっているし、掃除も料理もやってはいます。そこまで言われる筋合いもないし、あることないこと悪評を立てていると思うと、いてもたってもいられませんでした。 旦那に相談する「おまえの考えすぎじゃない?」とのこと。何度相談しても変わりません。そして1年後、また同じような現場を目撃。「あんな出来損ないをもらってくるとは思わなかったわ。掃除もろくにしなくて、私が毎日やってるのよ」と…もう限界! 「出来損ないがいてもお困りのようですから、このまま実家に帰らせていただきます。いままでお世話になりました」と深く頭を下げ、最低限の荷物をまとめて家を出ました。旦那ともすっかり溝ができていたので、いまは慰謝料を請求するべく離婚調停中です。