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歴代最長・9年間も務めた、NHKうたのおにいさんを卒業してちょうど1年。俳優やタレントとして、新しい挑戦を続けている横山だいすけさん。この日も、楽天ブックス限定イベントに集まった親子に歌を届けているところでした。 夢をつかみ、活動の幅をますます広げているようにも思えますが、環境が変わったこの1年は壁にぶつかることが多かったそう。今回は、そんな自身の経験を踏まえながら、新生活をスタートさせたみなさんに、応援メッセージをいただきました!

 

心に余裕がないときこそ「ふっ」と深呼吸
お子さんへの接し方も変わるはずです


 

4月から職場に復帰したママがたくさんいます。親子で過ごす時間がこれまでよりも短くなって、不安を覚える人も…。

だいすけおにいさんは普段、収録などでたくさんの子どもと接していますが、短くても濃い時間を過ごすために、心がけていることはありますか?

横山さん:

子どもって言葉を発しなくても本能的に感じとることがあるんです。 たとえば、『おかあさんといっしょ』のときは、収録が始まる前にNHKの西口まで子どもたちを迎えに行っていました。初めて会った子どもたちに、「こんにちは!」と声をかけるのですが、そのテンション次第で、子どもたちの1日の反応が変わるんです。 ぼくら自身がちょっと疲れていたりとか、気持ちがそろっていなかったりすると、子どもたちの返事が小さかったり、ざわざわしたり。子どもって、鏡みたいな存在なんですよね。なので、子どもとコミュニケーションをとるうえで気をつけているのは、‟みんなと一緒に遊びたいんだよ!”という気持ちを自分のなかにいっぱいにすることですね。

 

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ただ、保育園に子どもを迎えに行ったあとは疲れ果てているママも多いと思うんですが…

横山さん:

そうですよね。ぼくは想像することしかできませんが、帰ってから子どものご飯を準備して洗濯して、掃除してって…。その状況で、心に余裕を持つことはすごく難しいと思うんです。でも、‟バタバタしないで”と言われたところで、生活を変えるのは大変ですよね。 それよりは、日常のなかで「ふっ」と深呼吸をし、気持ちをリセットする瞬間を作る。それだけでも心に余裕が生まれ、視野が広がると思うんです。その瞬間に、5分でもいいから、子どもと何か一緒にやれたら、少し違うんじゃないかなって。

 

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横山さん:

ぼくはママじゃないですが、ブログを通してみなさんと話をするなかで、「深呼吸するって大事なんですね」と言ってもらえたので。他の人にも参考になれば嬉しいですね。特に新しいことを始めると、そちらに気持ちが向いてしまい、息をするのも忘れてしまいがちなので。 だから、短くても濃い親子時間を作るためには、何かをしてあげるというよりも、ママ自身が深呼吸をして「今日も頑張った」っと自分を肯定してあげることのほうが大切なのかもしれません。その瞬間を糸口に、何か変化が起きたらいいなと。 (つづく)

【取材】三上順司 【撮影】山田秀隆

 


横山だいすけさんインタビュー「悩んだときは、1回あきらめたっていい」

【前編】心に余裕がないときこそ、「ふっ」と深呼吸

【後編】ちょっとした気持ちの変化で、見える世界が変わる


Profile

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横山だいすけ

NHK『おかあさんといっしょ』の11代目うたのおにいさん。在任期間9年は歴代最長。同番組で大人気のキャラクター「かぞえてんぐ」とは大の親友。2017年4月に卒業してからは、テレビ、ラジオなど各方面で活躍。趣味はお風呂に入ること。