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(C)2018 STUDIO PONOC

 

劇場版アニメ『メアリと魔女の花』のスタジオポノック最新作は、命の大切さを描いた短編集です。主人公も世界観も異なる3つの物語で構成されています。それぞれの物語で描かれる“ちいさな英雄”たちの奮闘に勇気がもらえる、温かな作品です。

 

主人公も世界観も異なる3つの物語で構成されています。それぞれの物語で描かれる“ちいさな英雄”たちの奮闘に勇気がもらえる、温かな作品です。

 

サワガニ兄弟の大冒険「カニーニとカニーノ」

 

メイン_カニーニとカニーノ
(C)2018 STUDIO PONOC

 

『メアリと魔女の花』の米田宏昌監督が描くのは、擬人化されたサワガニの兄弟の物語。主人公のカニーニの声を木村文乃、その弟カニーノを鈴木梨央が担当しています。米田監督はこれまで原作ありの作品を手がけてきましたが、今作は脚本も務める完全オリジナルストーリーです。

 

カニーニとカニーノサブ2
(C)2018 STUDIO PONOC

 

川底での生活には危険がいっぱいです。大雨になれば川の流れは速度を増します。まさに命がけの毎日なのです。食べられてしまうという危険はカニーニの家族に限ったことではありません。カニーニたちを狙う生き物たちにもそれぞれの危険があるのです。自然界はこうしてできているというのを改めて感じさせられる作品です。

 

カニーニとカニーノサブ1
(C)2018 STUDIO PONOC

 

水の流れや泡のひとつをとっても「実写?」と見間違うほどリアルで美しい。カニーニたちを狙う生き物もリアルに描かれていて、スリル満点です。カニーニが話すのは「カニ語」と呼ばれるもので、お互いの名前を呼ぶくらいのセリフしかないという独特の世界観が広がります。ちいさな子どもでも楽しみやすい作品です。