KXXL-9 BD通常盤 立体ジャケ写
©2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

 

少女漫画の映画化といえば、キラキラしたイケメンや王子様キャラが登場し、年齢を忘れてキュン!としてしまう作品をイメージしますよね。今回ご紹介する『リバーズ・エッジ』はキラキラとは無縁。言葉にするのは難しい、複雑で歪んだ感情が胸の中で渦巻いている高校生が主人公の作品です。

 

眼帯姿の吉沢亮が堪能できる!?

『リバーズ・エッジ』とは


岡崎京子による伝説の少女漫画がついに実写化!

 

青春時代にハマった、という方も多いのではないでしょうか。それまでの少女漫画とは一線を隠した作品として、当時もそして発表から20年という月日が流れた今でも、熱狂的なファンを持つ漫画が原作です。

 

二階堂ふみ演じる主人公の若草ハルナは、ごく普通の高校生。この作品に登場するキャラクターの中では一番普通に近いと感じる存在です。ハルナの彼氏がボッコボコにいじめる相手が吉沢亮演じる山田一郎です。名前はいたってノーマルですが、山田の病みっぷりはかなりものです。

 

いじめから助けてくれたのをきっかけに、山田は自分の秘密の場所へとハルナを連れて行きます。ハルナが目にしたのは腐りかけの死体でした。驚くハルナに山田はこう言います。「これを見ると勇気が湧いてくる」と。

 

ハルナの他にもう一人、この秘密の場所の存在を知っているのがSUMIRE演じる吉川こずえ。売れっ子モデルとして活躍しているのですが、食べては吐くを繰り返す摂食障害を抱えています。

 

ハルナは彼氏のことをそれほど好きではなくなんとなく付き合っているという関係。そんな彼氏にはハルナ以外にしか見せない秘密があります。それは、激しいセックスが好きで、ハルナの友達とも体の関係があることです。そしてもう一人。森川葵演じる田島カンナは、ストーカーレベルで山田を愛しています。

 

ここまででわかるように、登場人物すべてが闇を抱えているという、キラキラ感ゼロな少女漫画が原作の物語です。