ご褒美をあげる時の落とし穴に注意!


ところで、「モノやお金でご褒美をあげる」と決めた場合に、最も注意しなければいけない落とし穴が一つあります。 それは、「約束を守らない・忘れてしまう」こと。 特に、子どもに「100点取ったら○○買ってくれるって約束したじゃん!」と指摘されたのに、「あーそうだったっけ?」「まあまたそのうちね」等とウヤムヤにしてしまうことが一度でもあると…どうなるか、想像がつきますよね?

 

今後、「どうせ買ってくれないんだから」とやる気をなくしてしまうのはもちろんですが、それよりもはるかに大切な親子の信頼関係を失ってしまいますので、約束した以上は何があっても守るようにしましょう。

 

まとめ


最後に、私の個人的な考え方を少しだけ。 私は、勉強でも部活動でも、子どもが自分で頑張ろうと決めてうまくいった時には、ご褒美でなく「お祝い」というスタンスで、時々、本人がリクエストしたもの(焼肉とか、お寿司とか)を食べに行ったりします。 「ご褒美」はなんだか上から目線だし、「親が満足したかどうか」が基準になっている感じがしませんか? 子ども自身が、自分の努力と結果に満足したと思えるような時は、私もぜひ一緒に喜びたいなと思うので、サプライズ的にお祝いするようにしています。 …でも、ただ自分が一緒においしいものが食べたいだけかも(笑)!

取材・文/高谷みえこ

参考:ハーバード大学 Roland G. Fryer教授「Financial Incentives and Student Achievement」

http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.188.3730&rep=rep1&type=pdf