近しい人が亡くなった際、通夜や葬儀には香典をもって参列するのがマナー。喪主は参列者の気持ちを受け取ってお返しをするのが通例なのですが、時代と共に香典と香典返しのマナーが変化しているようです。
香典返しが無いのはマナー違反?
葬式の香典返しについて、ネットの掲示板にある疑問が投稿されました。投稿者の女性はお世話になった人が亡くなったという知らせを受け、香典を持参して葬儀に参列。後日、喪主から四十九日の挨拶状が届いたのですが、挨拶状には「地区の生活改善のため香典返しはご辞退させて頂きます」という文言が。投稿者は「決してお返しが欲しいわけではありませんが、物事の通りとしてちょっと不信に思った次第です」と考えを述べています。
この投稿をきっかけに、香典返しについてさまざまな意見が。「大変な時にわざわざ返してもらうのは申し訳ない」「一言断りがあったならお返しが無くてもいいと思う」「こちらから気持ちとして渡すのだから、香典返しはいらない」「どうせお返しで貸し借りなしになるなら最初からいらないのでは?」と、大半の人が香典や香典返しは不要だと考えているようです。
また、葬儀をあげた経験がある人からは「多額の香典を貰ってしまってお返しに困った」「お返しが出来ないことをあらかじめ伝えて香典は受け取らない」などの意見も。葬儀のマナーが地域ごとで異なる場合もあり、マナー違反だと感じることも人によって様々であることが分かりました。