出会いの日を約束の日に

 

One Day
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毎年やってくる7月15日に二人は会う約束をしている二人。特別な日に設定しているあたり、もう、今後恋人関係になっちゃうんでしょ?!みたいな雰囲気を漂わせていますよね。でも、この二人、すぐにはくっつかないんです。

 

7月15日は毎年やってきますが、二人の関係性、感情、環境、ファッションはいつも同じではありません。変化しているのです。さまざまな変化の中、変わらないものがひとつだけあります。それは、お互いが「特別な存在」であるということ。お互いを大切と思う気持ちは、想いの種類は違っても、変わらないのです。

 

“友情関係”をキープしながらの休暇旅行

 

友達としてお互いを大切にしている二人ですが、23年の間に“恋愛感情”を抱くこともありました。なんでも話せる素敵な関係なのに、恋愛感情のタイミングはどうにも合いません。

 

エマは大学時代にデクスターにほのかな恋心を抱いています。でも、その気持ちは伝えないまま、エマはロンドンに、デクスターはフランスへと引っ越していき、それぞれの道を進んでいきます。

 

小説家を目指しながらアルバイトを続けるエマの中で、デクスターをきっぱり“友達”と割り切るまでには時間がかかりました。エマの気持ちに気づくこともなく、チャラ男・デクスターは、フランスで英語教師をやりながら生徒に手を出したりと相変わらずです。

 

出会って4年目の7月15日。二人は休暇旅行へと出かけます。エマがデクスターへの気持ちを初めて告白し、デクスターは男女の関係を求める展開に、「二人の関係が動き出す!」と期待してしまうのですが、結局二人は“友情”を選択します。男女の関係にはタイミングが大切。もう、こんなチャンス2度と来ないかも…と残念にも思いますが、その後二人はそれぞれに恋人を作り、デクスターはデキ婚してイクメンになります。