<散らからない工夫3>「床」と「テーブル」はすっきりを意識する
かばんや買ってきたものを床に置いたり、読みかけの雑誌やダイレクトメールをテーブルに置いたり。よくある行動パターンですが、これが散らかりの入り口です。
床置きをすると、部屋が狭くごちゃついて見えるのはもちろん、家の中を移動する流れ(生活動線)の邪魔になり、物の出し入れのハードルが上がります。掃除しようにもいちいち床に置いたものを片づける必要が出るので、よりめんどうになってしまいます。
これらは、「置き場所を決める」「使う場所のすぐ近くにしまう」というルールに沿っていない場合に起こりがちなので、それを解消する工夫をすると減らせます。 たとえば、脱いだ上着やかばんをちょい置きしてしまうなら、リビングの入り口そばにフックをつけて、帰宅したらそこへかけるようにする。ダイレクトメールは玄関でチェックして不要なら資源ごみ入れに入れ、読みかけの雑誌はダイニングテーブルそばのリビングボードに置き場所を作る、など。
また、テーブル近くの棚に空きスペースを設けたり、簡単に入れられるかごを用意したりして、「一時置きスペース」を作っておくのも手です。どうしてもすぐに戻せない場合は、そのスペースにまとめるというルールを徹底することで、少なくともいろいろな場所にいろいろなものが散らばるのを防げます。また、かごにひとまとめにしておけば、後で片づけるときもそのかごを持って置き場所を回ればいいので、いちいちひとつずつ集めるよりは効率的です。
物が散らかる原因をつきとめて、解決できれば、そもそもの散らかりを減らせます。今すぐできることから、トライしてみてはいかがでしょうか。
取材・文/麻宮しま
出版社で女性実用誌の編集記者を経て独立。フリーランスのエディター・ライターとして、実用やビジネスなどの企画を手掛ける。