子どもが「外遊びしたい」というとき、近所の公園に連れていくという家庭は多いでしょう。休日の大きな公園などは、家族連れが多く集っていますよね。しかしなかには「公園に行くのが苦手」というママも。ネットで話題になっていた、公園が苦手なママたちの悩みをご紹介します。

公園に行くとドッと疲れる…

「公園に行くのが苦手」という相談者のママは、日頃4歳の子どもを連れて公園に行っているそう。しかし人付き合いが苦手なため、さまざまな人がいる公園で長い時間をすごすのが苦痛だといいます。加えて「意地悪な子どもや常識がない親と遭遇してしまうのも避けたい」という気持ちも。結果的に、公園遊びは夫にメインで任せているようです。

 

この相談内容に共感する“公園が苦手なママ”からの反響は多数。「私も公園が苦手だけど、家の中で遊ばせるのも限界があるから頑張って連れて行ってる」「無意識に神経使うからドッと疲れるよね」といったコメントが寄せられていました。

 

外に出ることで気分転換になるという人もいますが、他者と会話せざるを得ない状況になるとかえって疲れてしまうときもありますよね。ママ友と顔見知りになって、自然とグループ付き合いしなければならないのが煩わしいという人も多いようです。またコミュニケーションの有無を問わず、「予定の時間に帰れなくなる」「公園に行った日は家事がうまく回らない」と悩んでいるコメントも見られました。

よその子の扱いに困ることも

さらに意外と多かったのが、ママ自身が「公園で遊んでいる他の子どもたちと関わるのが苦手」という声。というのも、赤ちゃんを連れていると子どもたちが積極的に関わってくることが多いといいます。

 

一緒に遊んでくれるのは嬉しいという気持ちはありつつも、「あまりにグイグイ来られると、どう対応すれば良いのかわからない」「先に帰ろうとすると駄々をこね出して困る」といった悩みも。もちろん子どもたちに悪意があるわけではないので邪険にもできず、「下手に断れない…」と持て余すママは多いようです。

 

公園が苦手な親は決して少なくありません。なかには「人がたくさん集まりにくい公園や時間帯を見つけて行く」「公園遊びは他の家族に任せる」といった対策も挙げられていました。

無理に遊ばなくてもいい!

以前放送された『すくすく子育て』(NHK)では「どうする? 子どもの友だちづくり」と題して、子どもの友だち関係に対する親の関わり方を取り上げていました。なかでも“3歳半になっても知らない子と一緒に遊べない娘が心配”“公園などに行っても他の子が来ると遊ぶのをやめる”という相談が紹介されています。

 

これに対して保育施設代表・柴田愛子さんは「焦って親のペースで声をかけず、その子が動き出すのを待ってみましょう」とアドバイス。柴田さんによると、子どもによって“遊び”に興味を持つタイプと、“人”に興味を持つタイプがいるそう。そのとき子どもが何に興味を持っているのか見極めて、自分のペースで行動できるようにサポートすることが大切だと回答していました。

 

公園に行くと親はどうしても「せっかく来たから遊んでほしい」と思ってしまうもの。しかし子どもが動き出す前に声を出すのはグッとこらえて、子ども自身が安心して遊べるタイミングを見守るのがよいのかもしれません。

 

公園遊びが苦手なのに無理に続ける必要はないはず。子どもも親もストレスなく過ごせる方法を見つけられると良いですね。

文/内田裕子 ※画像はイメージです
参照/『すくすく子育て』公式サイト「どうする? 子どもの友だちづくり」https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2019/783.html