厚生労働省でパパの育児と仕事の両立を推進するプロジェクトが発足されるなど、いまやパパの育児参加は国家レベルで推進されている事業です。その関心はバラエティ番組にまで影響しており、TAIGAさんの育児の考え方に賞賛の声が集まっています。

育児は「自分の子ども」と自覚することが大切

2022年3月9日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)では、パパの育児への姿勢が話題に。お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さんの質問に対して、芸人・父親として先輩であるTAIGAさんの返しが素晴らしい!と大変盛り上がりました。

 

番組の終盤に「信頼できる相談相手」という話題になり、そこで名前が挙がったのが先輩芸人のTAIGAさんです。2019年に結婚して2022年2月に第1子が誕生、まさに育児真っ最中の若林さん。“帰ってからどのくらい育児をすればいいのか”という質問をTAIGAさんに投げかけたところ、当事者意識のなさを叱られたというエピソードを披露しました。TAIGAさんに一喝入れられた若林さんは、何も言い返せずにただただ「すいません」と平謝りしたそうです。

TAIGAさんの考え方に賞賛の嵐

TAIGAさんは「“どのくらいやる”の質問がおかしいだろ。お前の子どもなんだから。気づいたら全部やるんだよ」と指摘。さらに「お前もしかして、MCの若林が家に帰ってきたと思ってねえか?」と、仕事と育児はまったく別物だということを強調したそうです。

 

多くの芸人から慕われ、2児のパパでもあるTAIGA さん。自らの育児を「ロックンロール育児」と名づけ、Instagramではイラストと一緒に育児の一幕を投稿しています。

 

この日ゲストで出演していた新内眞衣さんは「すごい! 芯食った(答え)!」と目から鱗の様子。さらにネット上でも、「旦那は『サポート役』と思ってるから良くない」「TAIGAさん素晴らしい心構えです! 」と称賛の声が上がっていました。

パパだって育児がしたい! でもやり方がわからない…

株式会社ママカラは2021年6月に、株式会社明治と共同で「現代パパの育児意識や育児参加状況」を実態調査しました。

 

調査に参加したパパたちの回答によると、育児参加への意向に関しては64.1%が「育児に積極的に関わりたい」と回答。「できる限り関わりたい」という回答と合わせると、97.0%のパパが育児に積極的に参加したいことがわかっています。

 

しかし積極的に参加したいと思っている一方で、「マニュアル化しにくい育児行動」に苦戦しているパパが多いよう。「遊び相手」や「オムツ交換」などはほとんどのパパが経験しています。ところが「夜泣き対応」や「離乳食の準備」といったタイミングや加減が難しいことには消極的という結果でした。

 

また2020年10月に日本労働組合総連合会がおこなった調査によると、「新型コロナ感染拡大以降の子育てに関する意識」について「非常に強くなった」「やや強くなった」の回答の合計は46.9%でした。この結果から、コロナ感染拡大前より子育てに関わりたいパパが増えたことがわかります。

 

2022年4月より「育児・介護休業法」が改正され、順次施行となります。改正後には「産後パパ育休の創設」をはじめ、誰もが育児休業を取得しやすい環境が整備される内容が盛り込まれるよう。TAIGAさんのような考え方が、ごく当たり前になる日はもうそこまで来ているのかもしれません。

文/内田裕子 ※画像はイメージです
参照/株式会社ママカラ「“パパの育児参加状況”実態調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000055258.html