Netflixを活用して英語を学び、TOEIC905点までアップしたユウカさん(23歳)。その勉強方法はTwitterでも大きな話題に。勉強は嫌いだけど、身につけたかった英語力。暇つぶしで始めた、映画やドラマの視聴が人生の選択肢さえ広げたといいます。これまでの経緯や人生の変化について、ユウカさんに話を聞きました。
自宅でホームステイの受け入れをしたのが興味のきっかけ
もともと勉強嫌いだったユウカさん。英語にもまったく興味がありませんでした。
それが一変したのは、中学校の卒業前。マレーシアにあった姉妹校からの留学生を、ホストファミリーとして自宅に受け入れたのがきっかけでした。
「人と接するのが好きだし、何か新しいことをしたかったので、両親の同意のうえで受け入れました。私も含め、家族はほとんど英語が話せません。
それでも留学生の彼女は私たちを理解しようとしてくれました。それが嬉しくて“英語で自由に話せるようになりたい、私もいつか留学したい”と思ったんです」
高校に進学してからは多くの課題に追われ、単語や文法を繰り返し勉強させられる毎日でした。
必死についていきましたが、もともと勉強嫌いのためストレスで体調を崩すほど。高校1年生のときに受けたTOEICはたった250点でした。
勉強ばかりの高校時代を送った反動で、大学生になってからは友だちと遊んでばかりに。ところが、意外な暇つぶしが人生を大きく動かします。
「大学生って勉強しないとヒマなことが多いんですよね。友だちと会っていないときはNetflixでひたすら大好きな海外ドラマや映画を観ていました。大げさではなく、毎日10時間くらい。それこそ朝起きてから、寝るまでずーっとです。英語の勉強というより、ただ楽しむためです」
ユウカさんの大学は、1年生のときにTOEICを受けるのが必須項目でした。絶対に点数はとれないだろうと思いながら、しぶしぶ受験することに。
「ところが結果は、当時の私にとっての最高得点!“勉強してないのに、何が起こったの…?”と信じられませんでした。海外ドラマなどでずっと英語を耳にしていたおかげで、知らず知らずのうちに力がついていたみたいです」
机に向かって勉強するのが苦手なユウカさんにとって、ドラマや映画の視聴で英語に触れるのはピッタリの学び方だったのです。
「私はドラマが大好き。何時間でも観ていられます。今でも“英語の勉強をするんだ”と気負っているわけではなく、楽しいことを続けている感覚。日本で暮らしながらでも、英語力は上げられると実感しています」
リスニングもスピーキングも発音も、全部上達したのはNetflixのおかげ。ただ、振り返ってみると、高校時代に単語や文法を徹底的に叩きこまれたのが基礎になっているとも感じるそう。
「Netflixだけだと、単語や文法は身につけるのに時間がかかるので、ある程度はテキストで勉強したほうが早く習得できると思います。
高校時代の学習のおかげで、私は改めて勉強する必要がありませんでした。当時はつらくてストレスでしたが、今は感謝しています」