大きな出費となる白物家電。できれば少しでもリーズナブルに購入したいですよね。安い時期やお得な買い方があるのか、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに教えてもらいました。

家電量販店の「売りたい」を読む

家電量販店で家電を少しでもお得に買い物するには、3つのお得な時期があります。

 

ひとつ目は「家電量販店の決算前」です。店側はその年度の売上達成に向け力を入れているタイミングなので、決算までにできるだけたくさんの商品を売りたく、セールや値引きなどお得に買える機会に恵まれることが多いです。多くの家電量販店では年度末決算が3月、上半期の決算は9月のことが多く(ただし、ビックカメラは年度末決算が8月、上半期決算が2月)、こうしたタイミングに気になっていた家電をチェックするのも良いですね。

 

ふたつ目は「ボーナス時期の67月、12月と年末年始」です。ボーナス時期は消費者の購買意欲が上がります。新年を新しい家電で迎えたいと考える年末や、初売りがある年始もセールが行われることが多いです。

 

みっつ目は、新型モデルが発売される前、つまり「モデルチェンジの時期」です。メーカーにより多少異なりますが、縦型洗濯機は5月頃から、ドラム式洗濯機、エアコン、冷蔵庫は1011月頃から新しいモデルが発売されます。そのため縦型洗濯機は34月、ドラム式洗濯機、エアコン、冷蔵庫は89月に安くなる傾向があるのです。家電量販店としては、型落ちとなる旧家電はできるだけ新型モデルが出る前に売り切りたいのです。

値下げ交渉や事前のリサーチもおすすめ

前述したお得な時期の共通点は、いずれも家電量販店が「売りたい」と考える時期であるということ。価格が下がったり、セールが行われるこのような時期は、値下げ交渉もしやすいと言われています。もしネット販売価格の方が安ければ値下げ交渉の材料になるので、店舗で伝えてみるのもいいでしょう。
白物家電
もし狙っている白物家電がある場合は、欲しい家電の価格変動を、価格比較サイトで事前にチェックしておくのがおすすめです。サイト内の価格推移グラフを見ると、その家電の価格の下がりやすい時期がわかります。

 

過去2年分の傾向を見ておくと、各メーカー、各シリーズ(単身向けかファミリー向け、グレード等)の安くなる時期を探ることができます。データが2年分ない商品などでは、毎年新商品が出る傾向といった、新商品が出る頻度の参考にもなります。

 

ただ注意したいのは、新型モデルは価格が高い分、それなりにメリットもあるという点です。安いからと旧家電を買ったものの、最新モデルのスペックを見て後悔することも。価格とスペックなどのバランスを見ながら、自分にとってメリットを感じられる方を選べると良いでしょう。 

カードやアプリの組み合わせでさらにお得に

家電の購入時にいくつか知っておくといいことがあります。

 

まず「支払い方法」についてです。最近ではクレジットカード、現金、スマホ決済、ポイントアプリなどの買い方で、家電量販店ごとにポイントの還元率が大きく変わります。クレジットカード決済では8%ポイント還元でも、電子マネー決済ならば10%ポイント還元になる量販店もありますね。

 

先日驚いたのは、クレジットカードを使ってもポイントカードがアプリであれば10%還元、ポイントカードがアプリでもクレジットカードをスマホに取り込んで非接触決済すると8%還元といった事例もありました。細かい組み合わせで還元率が異なることもあるのであらかじめしっかりチェックしておけると良いですね。

 

実店舗の家電量販店ではなく、ネットショッピングで家電を購入する人もいると思います。ただネットだと、リーズナブルに見えても、設置が別料金だったなど落とし穴があることも。ポイントバックを含め、トータルでどちらが安くなるかで判断するようにしましょう。

 

 家電は金額が大きい買い物です。安くなる時期をきちんと知っておけば、かなりお得に買い物をすることができます。壊れてすぐに買い替えが必要というシーンでないならば、安くなる時期を見極めて購入できると嬉しいですね。

 

PROFILE 風呂内亜矢さん

ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢先生
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。「つみたてNISAの教科書(ナツメ社)」など約20冊の書籍のほか、テレビ、ラジオ、雑誌などのメディアで「お金に関する情報」を発信している。YouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」では日常の記録にお金のTipsを交えた動画を更新。

取材・文/酒井明子